「中国人富裕層の憂い」が生きるヒントだな

何かの事業で成功して金持ちになっても、海外旅行に行くと観光地が中国人の行列ばかりで嫌になって家で映画のブルーレイを見るようになったというある中国人の話。

それは中国の経済自由化の弊害かな?と最初は考えた。けど違うんだ。

たとえばモナコの王室でタキシードを着て奥さんがドレスでパーティに招待されるなんてのはちょっとお金を持ってどこに行ったら買えるのかと探して見つかるものではない。

中国で成功したから、中国で買えるものをと探して中国人向けの観光ガイドに乗っかって海外旅行に行くから世界中どこへ行っても中国人という錯覚をするんだよな。

ウチでも昔誘われて韓国旅行に行ったら全然楽しくなかったけど、その後で友達に誘われてアメリカに行った時は楽しかった。

西海岸でも東海岸でもなく中部の砂漠地帯のゲームセンターでゲームの大会があるからという理由で、観光名所も何もないので税関で止められて「お前ら何しに行くんだハァ?」みたくだいぶ絞られた。なんとなくゲーム大会のビデオとか見てると、世界でもゲームって遊ばれているんだなと思うかもだけど、俺が見てきた感じでは日本でもゲーセンに行く人ってちょっと変わってて、ショピングモールのゲーセンで家族連れ彼女連れでUFOキャッチャーや体感ゲームで遊ぶのではなく、鉄拳やってる感じ。

広いアメリカで空港があって、行く前は無いと言われた観光名所も現地に行くと美術館とかあるにはあって、ゲームセンターはと言うとゴルフ場の休憩所のゲームコーナーで、UFOキャッチャー的なプライズマシンやソフトクリームを作る機械とか飴ちゃん取る機械とかいっぱいあって、ホットドッグの販売所もあって、その中でもイチバン端っこの人の寄らないいわゆるテレビゲームコーナーにパックマンやアステロイドなどに混じってストリートファイターが1台だけあって、そこに日本から来た我々とガラ悪そうに溜まってる原住民と、こいつら何のために来てん?と思うような北米チームが集まって、ホームビデオを回しながらストリートファイターの台を代わり番こにやんの。

一歩出ると駐車場があって、おびただしいほどの車が止まっていて、たぶんそれらに乗ってやって来た人は街の別の場所で遊んでいるんだ。フードコートでも入ってみると、スタバのグランデの出来損ないみたいなでかいコップに飲みきれないほど注がれたコーヒーは、それでもS頼んだんだけど、そういうのテーブルにおいてお母さんと思われる人々が退屈そうにしていて、ちょっとおやつと思ってブラウニーを頼んだら日本のカステラ2個分くらいのピーナツが潰されて無くて粒のまま入ってるようなのが出てきて、もんげーってなりながらそれらを食べて、日本人など自分以外どこにもいない、まぎれもない海外旅行を満喫できたんだよね。

そんでゲームの大会はと言うと1日で飽きて2日目から俺はたまに覗きに行くだけでもっとアメリカ旅行を楽しみたいって思ってたんだけど、当時は真面目なサラリーマンだから会社の休みが切れるからと日本に帰ったんだけど、今考えるとあの時に会社辞めても良かったなと、既に組んでしまったローンのこととか後悔してたな。

そして最初の話に戻ると中国人富裕層はやっぱ情報に飢えてるってか、外国語を話せないと生活できない観光ガイドの無い地域には進出できないわけで、お金はあるに越したことはないけど、作法や言葉が分からないでただ観光気分で踏み荒らしても仕方のない文化体験ってのが本当のお金持ちの遊び方かもしれないなと。