大切な手紙

新聞受けを片付けると、古びた封筒を見つける。
新聞は取っているけれども読まないもので、
溜まっては括って片付ける。
いったい、いつから新聞の下敷きになっていたのか、
封筒の消印は6年前。
郵便受けから、部屋に入るまで、家の中に6年も隠れていた。
それで、その中身を知らないまま、
手紙の前も何年も、手紙が来てからの6年も付き合っている、
そんな相手なものだから、封を切るのに3月(みつき)悩んだ。
封を切ると、中身は
ラブレターではなく
別れの手紙であった。
別れの手紙を読まないまま、ぎこちなく続いた文通。
6年という時間も、相手の気持ちの区切りも、
とても、いいかげんなものだと感じる。
嫌いだけれども、とても気にかけている。
埋もれてくれていて、
いま届いたことが、本当に良かった。
なぜなら、
相手は、

だいたい6歳年上だから。