ワンダラス・マジック

スーパーファミコンが発売されて1年の頃のはなし。
お店には様々のカセットの箱が百花繚乱で楽しい雰囲気であった。
id:karmenファイナルファンタジー4を遊べずに、
駄菓子屋ゲーセンでゲームを遊んでいたが、
ファイナルファンタジー6が出る頃には親が折れて、
カセットと一緒に本体を買ってもらった。
待ち望んだファイナルファンタジーは3日で解いてしまい、
お店に並んだ中古の1、2年古いゲームをお小遣いで買い始める。
駄菓子屋ゲーセンに通う「そのちゃん」は仲間でいちばん贅沢。
パソコンもネオジオもラジコンも、なんでも持っているタイプだ。
そのちゃんとはケンカも多かったが、少しの事で通じている。
ゴージャスなそのちゃんは、中古の売れ線でないゲームが、
どんな世界なのか、気になりながらも、堂々とは買えない。
500円くらいで買って遊んで放ってあったカセットの箱、
中古のカセットの又貸しのような貧乏くさい話に、
どうしてか、そのちゃんがそっと入ってきた。
アスキーから発売された「ワンダラス・マジック」という、
国産ながらアスキーのソフトは異国のような情緒がある。
「面白そうなの、箱だけだよ」と言いつつも、そのちゃんに渡す。
そのちゃんは借りパクせず、最後まで遊んで丁寧に包んで返した。
スーパーファミコンが発売されて1年の頃のはなし。
お店には様々のカセットの箱が百花繚乱で楽しい雰囲気であった。