茶碗と飯碗

ご飯を盛る器を茶碗と呼ぶ。飯茶碗とも。
とくに気にも留めずに「ちゃわん」と読んでいるが、茶を入れない。
(もちろん、茶を冷ましたり茶漬けに使う事はあるが、例外)
読んでいる本に飯碗という言葉が入っていて、違和感を感じた。
飯を入れるから飯碗と書くのは納得で、国語辞典にも載っている。
それでも、飯を盛る器に呼びなれた言い方をするなら茶碗となる。
飯碗を茶碗と呼ぶのは中国大陸に漢や唐が栄え、日本では平安の頃、
飯碗、茶碗、汁碗などの区別なしに外来語として入ってきた茶碗で、
一部の知識人は漢字を読み書きできたのでありましょう。
しかし、大勢に読まれる文は平仮名で書かれ、茶碗は「ちゃわん」
と読まれて、ひとつの言葉となり、茶とも碗とも無関係に器を指す。
(このあたり高島俊男先生の「漢字と日本人」を読んだ影響が強い)
茶碗と呼ばれる器が飯碗になるには、飯碗と書かれた文章が教科書、
とくに小学校の教科書の例文として使われて、その世代が親になる
までの時間が必要だろうと考えています。
そのころにコメが主食であればの話であります。
マム、 プリーズ テイク メシワン。 なんちゃって。

漢字と日本人 (文春新書)

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