文法を知らずとも

細雪 (中公文庫)

細雪 (中公文庫)

文法を知らずとも名文は書けるとは谷崎潤一郎さんの言葉。
高校時代に爺さんの国語の先生、明石先生から教わった言葉だ。
若い先生は話題が近いし学生時代は若い先生の方が人気があった、
けれど、だんだんと授業中の何気ない言葉が響いてくるのは、
年寄った先生の深みのある言葉なのかもしれない。
それで、今日はそういう思い出語りをしたいわけではなくて、
プログラムも文法無しで名文が書けるんじゃないかと思うのです。
もちろん、プログラムの文法違反はコンパイルエラーですが、
そういう意味ではなくて、いわゆるプログラム作法のような、
関数が100ステップに収まっているだとか、
defineで定数が切られてマジックナンバーが無いとか、
グローバル変数の使い方が限定的になっているとか。
(もっと知りたい人は作法の本を読めば良い)
これらは多人数作業でバグの無いプログラムを作るのに大切で、
会社員としてプログラムを書くには覚えておかないといけない。
けれど、アップル社の新製品のアップデートにバグがあった。
(だからバグがあっても良いという論法は甘いとは思うが)
プログラムにとって大切なのは間違いなく動くことで、
コードが綺麗、画面が綺麗、動きが速いというのは二の次。
この鉄則さえも、人気商売の現実の上で作法はむなしい。
作法の意図は他人に分かるように書けってことだろうけど、
高度な数学や膨大なデータをはらんだコードは天才のもの。
どんなに分かりやすく書いても分からないヤツにはわからない。
そこで、凡人は諦めるのではなく作法を捨てて挑むべきだと、
これこそが言いたいことなのであります。