トーナメント・マジック

カードスリーブ トレーディングカードサイズ対応 ハード

カードスリーブ トレーディングカードサイズ対応 ハード

マジックギャザリングのルールや戦術の説明をする前に大事なことがあります。
トレーディングカードゲームはコレクション商品であると同時にゲームでもあります。
メンコのように1枚ずつ出して大きさを競うような遊びではありません。
たくさん集めて束にするとトランプの用に色々のゲームが遊べる仕掛けになっています。
そのゲームはスピードやポーカーや大富豪より、もう少し複雑な大人向けのゲームです。


実際、マジックギャザリングの大会には20代から30代の男性が1000人詰めかけます。
それぞれに優勝トロフィーや賞金を目指してカードを月に3万円くらい買いそろえています。
ただし、みな優勝賞金を求めてギャンブル的に競っているかと言うと、そうでもありません。
カードを集めて誰かと遊びたいのだけれど、大きな会場に来ないと仲間が見つからない。
ホビージャパン誌で取り上げられても、まだまだ小さいコミュニティーだと言えます。


僕もマジックギャザリングに入れ込んで月に3万以上使っていた事もあります。
それが今では、そういう大人買いの遊び方には賛成出来ない側に付くようになりました。
ブースタードラフトと言う2、3時間で3パック1200円ほどで遊ぶルールがあります。
ここでブースタードラフトの説明をするよりも
「遊ぶための最低金額は1200円」
ということに着目してもらいたいです。
2人なら2400円。
大体は6人から8人で団体になり店に値引きしてもらって6000円から8000円。
カラオケボックスや漫画喫茶の用な場所代のサービスと比べて、同等価格と思います。
小中学生のお小遣いで考えると、かなり高いと感じる方もいるでしょう。


そういう遊び方があるのにトーナメント・マジックのほうが人が集まります。
1億人の人間のいる国で1000人の集いですから、相応に狭く細い遊びなんでしょう。
僕自身も熱中した事もあるけれど付いて行けないと思う事もあり、揺れています。
より正確に言うと、常にマジックを遊びたいとは思うけれど、使えるお金が揺れています。
毎月3万というと、1年で36万円で10年やるとクルマが新車で買えてしまう。
パチンコを毎月3万打つと帰ってくる事もあるけれど、カードの束が残ってもゴミになる。


ブースタードラフトの遊び方を覚えて、月に2000円、3000円くらいで遊びたい。
年に数回、奈良県内の玩具屋でブースタードラフトの大会が開かれて、それは参加します。
トーナメント・マジックは最早「そのために働いている」くらいの意気込みが必要だなと。
もう10年マジックギャザリングが滅びずに残っていたら、また遊び方も変わるかな。


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