ビッグイシューと陽気なホームレスの復活戦―THE BIG ISSUE JAPAN
- 作者: 櫛田佳代
- 出版社/メーカー: ビーケイシー
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
- クリック: 13回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
福島駅というのは大阪府大阪市福島区の駅のとこでして、
その昔「お住まいはどちら」「福島です」「えらく遠いですね」というような、
そうです、福島県と間違って会話が噛み合っていないというの、やったことあります。
そして待てど暮らせど待ち合わせの相手が訪れず、電話も繋がらず、
仕方ないので先方の事業所に直接電話をかけようかとケータイで調べ出して、
こういうときスマホなら一発なのかなと、ガラケーからの乗り換えを少し考えました。
電話する分には二つ折りガラケーのほうが小さくて好きなんですけど。
どうしたものかとキオスクで缶コーヒーを、浮浪者からビッグイシューを買いました。
(ちなみに大和郡山のキオスクは閉店しました。福島はコンビニ無くて流行ってそうね。)
ビッグイシューというのは浮浪者に仕事を与えるための刊行物らしいんですけど、
薄っぺらいのに300円もするのな。
これがどれくらいの取り分になるのか、吉野家の牛丼くらい食えたら良いんだけど、
なんか刊行サイドに持ってかれる分が気になるし、
浮浪者のオッサンは浮浪しながら元来の掃除の仕事をしていたはずで、それ誰がするのか。
それで読むと井筒監督の映画の話と海外の浮浪者から立ち直った人の話なんかが載ってる。
んでね、けっこう真剣に端々まで読んだんですけど、井筒監督が対価無しで映画を作る、
その製作のバックボーンになってる資金の話が何にも載ってないんですよ。
対価を求めず働こうと呼びかけておいて、対価がもらえないからホームレスなんですよ。
この切り口だけから言うと、ビッグイシュークソ食らえなのであります。
それでも、ビッグイシューがホームレス問題に立ち向かっていることは間違いないので、
これからどういう方向に変化して行くのか、今どんなことが載っているのか、
知っておいても良いかなとは思いました。しっかし300円は高くて誰も取らんよな。
このへん刊行サイドが失業から浮浪に行き着くまでの金銭感覚を知らないのかと思います。
そしてようやく繋がった電話「待ち合わせ明日だよーん」「なんじゃそりゃー」