ラーメンDJ

Let's Go!(初回生産限定盤)(DVD付)

Let's Go!(初回生産限定盤)(DVD付)

親父の店は景気の良かった頃は「ゆうせん」に入っていて、
子供の頃でも店番をしているとヒットチャートの音楽が聴けた。
しかし近年不景気で最初に切られたのが店の音楽だった。
インターネットや携帯電話の回線料が必要なのも響いている。


そのような流れは寂れた町のラーメン屋にも押し寄せる。
こちらの耳が注意深くなったのを差し引いても、
店の音楽が「ゆうせん」のリクエストからラジカセに変わっている。
それはカセットかCDRかiPodなのか、ちょっと分からないけれど、
ヒットチャートやリクエストでなく、同じ曲が繰り返されている印象。


贔屓(ひいき)にならないように店名を伏せて書いていくと、
こってりラーメンTでは店のバイトの女の子がカセットを入れ替えて、
ちょっと前に流行ったシングルチャートの曲がB面込みで流れる。
このB面込みというのがミソで(からし味噌ではない)
アップテンポばかりでなく落ち着いた感じで飯が食える。


また和風ラーメンMでは近藤真彦のLet's Goがかかっていて、
相当流行に敏感な人かジャイロゼッターを見ている子供がいるのか、
色々と推理してしまうが、色々差し引いても爽快感のある選曲だった。
ちょっと割高感のある店なのに流行っていて、音楽に余裕を感じた。


これが豚骨ラーメンIでは選曲がどうしようもなくて、
ゴールデンボンバーAKB48がかかっている。
店のオッサンの他に店員はころころ変わるがスポーツマン風の男が多い。
テレビを見て選曲しているんだろうと思うけれども落ち着いて食えない。
しかしウチの親父がこの店を気に入っていて時々一緒にいくんだ。


最後に定番ラーメンOでは演歌がかかっている。
店の主人は中国人らしいが選曲はいちばん和風テイストだと思う。
着実に年配層の客が集まって、さびれているようでなかなか潰れない。


だからどうしたと言われると、自分がラーメン屋にDJを頼まれたら、
なかなか曲を選ぶ視点が変わって面白いじゃないかと想像してみたんだ。

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