今日でS社の工場とはお別れです。
またご縁があるとという思いでお別れの挨拶や記念撮影はナシで。
サボって五目並べを作って中国人から「連珠」とあだ名をつけられ、
「そこまでやるならウインドウズについているトランプでもやれ」
「俺なんて会社でウルティマオンラインをレベル99までやった」
などと、みなさんにゲームを軸に色々と応援や罵声をいただきました。
(誤解の無いように書くと皆さん実務に真面目です)
それで、特に年配の社員さんなんかは真面目な方ばかりで、
連珠に関しては開いた口が塞がらないと言う感想のようですが、
今日の終了処理でパソコンを空にしたついでに言われました。
「君、ゲームが強いらしいが俺なんてソリティアの遊び方も知らんぞ」
ということで、ソリティアではなくフリーセルを解いて見せました。
だいたいの人は並べ替えてみて諦めるものらしく、喜んでもらい、
「じゃあソリティアは?」となると「これは解けたり解けなかったり」
フリーセルは極めるとどの問題も必ず解法があるという認識で、
ソリティアは裏返しの札に運要素があって解けたり解けなかったり、
いや、きっとソリティアにも必勝法が隠れているのではないか、
などと物議を醸したわけです。
なんせ工場の中は皆さん技術者ですから生半可な仮説では納得しません。
ミリ秒単位の機械制御と職人技の機械で定評のメーカーですから。
僕は仕事をさぼってタバコを吸う時間や歩行速度にトイレの時間まで、
厳密に計測されて1時間の間隔を空けても予測射撃で殺されそうです。
ウィンドウズ7にはマージャンパズルとチェスが加わっていて、
麻雀パズルも解いてみせて(マニアは上海と言うと分かる)
最後にチェスに勝ってやろうとして勝負の末に負けてしまい、
「そんなの新人のBくんでも楽勝で勝てるぞ」
と野次られて悔し泣きのリベンジ
「バカだな、コンピュータ相手なんてバッテン押したら勝ちだよ」
「残りの駒が3つまで行ったから充分勝ってると思いますけど」
「チャスのコンピュータはプロより強いって常識ですよ?」
「それよりチェスのルールも知ってるのが凄い」
「お前がどんだけ暇なヤツなのかこの勝負で全て理解した」
「そんなことよりせっかくの液晶画面だから映画でも見て欲しい」
というのが液晶に力を入れたメーカーの社員さんの総評らしいです。
ドラクエXもどうせならレベル99までやっちゃいなよ、
若い衆も徹夜残業までしなくても1時間早く帰ってPSPで遊ぶのも可。
映画見て欲しいとソリティアを極めろと言うのは矛盾な気もしますが、
まあ、そんくらいの矛盾は生きていると色々の箇所にあって、
そんなことより自分のした仕事の脇の甘い所をフォローしてもらって、
あんまり先から細かい所ばかり突いてはダメだと気付かされました。
そして何より、皆さんチェスに真剣になれるほど暇で物好きでもないと。