世知辛い話

世知辛い話を書くので先に良い話を書く。順序からすると後味は悪くなる。


ゲームプログラマーの仕事と言う事で快諾した背景には仕事が楽しそうであることと、ゲーム画面に制作者の名簿が出るスタッフロールに名前を出してもらえるかも、というのも大きい。そのへんの事情はまだ知らされていないが、そういう邪(ヨコシマ)な部分なしでグラフィックさんが出してくれる絵が楽しいというのもある。仕事は楽しい。通勤もわけあって楽しい。


プログラムの外注と言うのもシチュエーションが色々あるが、パソコンくらいは使えるけど、ソフトを作るとなると外注、みたいのは丸投げされる代わりにプログラマがお地蔵さんのように大切にされるものだ。しかしパソコン関係の会社で社員にもプログラマがいるが、できないので外注という場面もある。そうすると「できません」と断った仕事が外部の人間によって達成されると元からいる社員は何だったのということになるし、周りの人間にしても自分の良く知る誰それが他所もの誰それに負かされるというのも気分は良くないだろう。外注を専門家として大切にする会社もあれば都合の良い負け役と勘違いしている会社もある。しかし生活のために能力を隠して負け役を買っている人も知っている。頼まれて給料をもらってから元の社員を負かさずお払い箱にされて次の会社に行く。労働負荷は低いがプライドは捨てないとできん。


ブログを読んでいる人に俺の実像を知る人がいたら、じゃあウチはどうなんだとなるかもしれんので、踏み込みにくい所ではあるが、どこかに捌け口は必要なもんだ。


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