ボリュームつまみ

アナログシンセサイザーの自作だとか学研電子ブロックトランジスタラジオ作成とかコンピュータ世代の俺はその原理を遡って知るために雑学的に知識を増やしてきた。回路に強い年配組からすると原理も知らないものを平気で使いまくる、ちょっと怖いヤツに映るらしいが、昨日ようやくアナログツマミで電流が変わる仕組みを理解した。


回路の部品にもデジタルが混ざった世代の生き物なので、ニクロム線の抵抗の接点をツマミで変える仕組みに目から鱗だった。その原理が分かるとデジタルはどこまでいっても階段でスロープにならない理由も分かってくる。何冊も本を読まなくとも、ツマミの応用で色々の装置を妄想出来る。


俺はそこそこ金持ちの生まれで親が何もかもやってくれる生活で育った。そのなかで享受する娯楽はテレビにラジカセにファミコンと電子機器ばかりなので、その仕組みが知りたいと時々思うが、そこまで真面目に勉強するでも無く、ときどき不思議に思って百科事典など引いて見てもまともな知見は得られなかった。百科事典を書いた人も分かってないんだろう。俺は子供の頃から坊さんが嫌いで、坊さんは何でも知っていると言う風な事を口にすると、すぐにテレビの映る仕組みを坊さんに尋ねてやったものだ。どうせ答えられないのだ。高校の偉そうな教師も同じような事だった。


そんな小僧がファミコンの工場まで来てしまったのだ。おそらく今日も休日返上で働いている社員がいる。俺もパソコンゲームのつまらないものひとつくらい、自分でイチから作ってみた事はある。最新作でも大体の骨子は分かる。ただその動機において、俺は生み出していのでなく既にあるものを分解して理解したかったという点で、チームの中では推進力のようなものが弱い。


せっかくの休み出し、以前に書いたへなちょこのプログレ音楽でも聴いてゆっくりする。コーラよりもレモンティーが飲みたい気分だ。