キャバクラ嬢をオトすデバイスコンテキスト

俺がプログラマーとして設計事務所で働いて3年目にテレビで鉄腕ダッシュがはじまった。鉄腕ダッシュは男性アイドルグループが過疎の山村に出向いて爺さんに農業を教わる様子をドキュメントした教育的なバラエティだ。「この仕事をしているとどうも地に足がついていないと言うか、コンピュータの無い農村とかに行くと自分たちは果たして生きて行けるのかとか不安にあるんですよ」「それはプログラマー共通の悩みかもね。例えばキャバクラに入ったとして女の子相手にウインドウズのデバイスコンテキストがどうのとか話を始めてモテるわけはないのと同じような事だよ」「そうですね、どうしても当たり障りの無い話で盛り上がらないと言うか」「だいたい君くらいの年で無理矢理上司にキャバクラに連れて行かれても面白くないでしょ」「それはいいから丸々給料を増やしてくれと思いますね、欲しいものいっぱいあるし」「ふん、まあそんなもんさ」


しかし10年の歳月というのは人の考え方を変えてしまうものだ。今日のお題目はウインドウズのデバイスコンテキストを主題としてキャバクラ嬢を口説くと言うコンセプトで話を進めようと思う。


「君が新人のカエラちゃんか、木村カエラちゃんだね」「それ、みんなに言われます。木村カエラ全然似てないのにボーイさんが勝手に・・・」「どこから来てるの」「近くにマンション借りてるんですけど」「実家は?」「和歌山です」「和歌山か、昔の彼女が和歌山の出身だったな」「こういうお店はよく来られるんですか」「そんなことを聞くなよ、よく来るって言ったら軽い男だと思うのかい?」「いえいえ、そんなことは無いですけど・・・よく来るんですね?」「ふふふ」「私、田舎のほうだからちょっと言葉がきついって、よく怒られるんです。今は大丈夫ですか」「そんなの大丈夫さ」


「それより君、デバイスコンテキストって知ってるかい?」


「デバイス・・・コンテキスト?なんですかそれ、パソコン用語?」「まさにその通り。パソコンで最も普及しているオペレーティングシステムのウインドウズが公開しているハードウェアのインターフェイスなんだ」「うわー!ますますわからない!」「じゃあスマホは持ってる?」「あ、それなら分かりますよ。LINE使ってます」「よし、じゃあメアド教えてよ」「えっとkaera1993@ドコモです」「ハタチなんだね」「キャッ!メール来た。お店に来て欲しい時おねだりの電話とかしてもいいですか」


やねうらお「アカン、デバイスコンテキスト、関係なさ過ぎるやろ、お前それでも俺の弟子なのか!」「先生の弟子だからこんなんなんですよ」


おあとがよろしいようで。