文章にするのが難しい。新聞なら「文章化困難」と5文字にするだろうか。
エンターブレインの攻略本も限られた誌面で攻略情報を載せるために文章量は少なく、要点のみ書かれているが、対戦ゲームは相手のキャラとの相関関係が重要な意味を持ち、ひとつのキャラのジャンプキックが強い(たとえばロックとか)だからジャンプで攻めよう、とか書くと昇竜拳のあるリュウ・ケン相手にどう戦えば良いかは分からなくなる。
電波新聞社のオールアバウトシリーズのスタッフが書いているのなら、誌面さえあれば、もっと納得のいくものが出来たのかもしれない。分冊するとかさ。それだけボリュームのあるゲームなんですよね。
昇竜拳のコツやブロキングのコツなどは文章にするのが難しく「ダルシムはリーチが長い」というようなことなら文章にしても現実と認識がズレる事が無いので、文章による攻略と言うのは、文章化しやすい対象を狙って書き進める方が作業として容易い。
その反対に「ダルシムが中パンチを出したらその先に昇竜拳を当てます」とか書いてあると、確かにその通りかもしれないし、コンピュータはそうやって勝ってくるけれど、なまじっか、出来るものでもない。したがって、リュウとダルシムが戦うとリーチのが無いダルシムが有利という方向に話が進む。
ところが現実にはストリートファイターIIターボの大会ではダルシムがヨガで手を伸ばしズームパンチを繰り出した先に昇竜拳を当ててリュウが勝った。それは「読み」なのか「バクチ」か「見切り」か「偶然」か「必然」か。そういう要素のあるゲームなんですよ。