反論

買ってはいけない」という本が出て「『買ってはいけない』は買ってはいけない」とか「買ってよい」という本が出た事があり、若くてモノを知らないともう、どっちを読んでも正論な気がしてしまい、迷うんですよ。


書店には毎日くだらない本が運ばれて人の目に悪意的な情報が飛び込む。


俺も後学のためと思って色々の本を貪るように読んだ中で、トラウマになるような内容の本と何冊か出会いました。自分の存在意義すら疑うような。そんな中から2冊を選んで反論してみようと思います。



「生物は自己の遺伝子を後世に残すため行動しており、全ての行動の原因がその点に帰結する」というのが主旨。


レミングというネズミのような生き物がいます。レミングの群れは島に生息しており、島の食料が群れ全てを養うに足りなくなると、共食いをせずに群れの一部が海に飛び込み自殺するという衝撃的な行動を起こします。これは個体の遺伝子を残すためではなく群れ全体の存続のためでしょう。これがひとつの例。人間もそういうことを本能でなく知恵で身につけています。


もうひとつは、主旨自体が逆説であるということ。動物は本能で動いていて、人間は理性で動いている、という暗黙の前提があり、動物にも後天的学習で行動を変化させるものがあり、後天的学習でないものが何かと言う事を突き詰めると本能という言葉が生まれるのであって、遺伝子を残すのが本能だというのは今までの科学的研究を逆さまにした逆説。


情報の文明学 (中公文庫)

情報の文明学 (中公文庫)


「情報産業とは形の無いものを生み出す娯楽と同じであり、実業でなく虚業と呼ぶにふさわしい」というのが主旨。


時代が違うので反則になるが3Dプリンターを見れば分かるように情報は実物の前身であり、実業をする上でもその前身である情報を作る事は必要である。という反論。


また、テレビの映像が虚像であるというなら、いますぐテレビを消してパソコンの電源も切って暮らす方が良い。テレビは映像を出力しなければミカンの箱ほどにも役に立たない箱になる。(レアメタルは入っているが)たしかにテレビの情報の大半は娯楽だが教育的側面があることは確実であり、テレビを見ない人と見る人ではコミュニケーションの質が違い人が協調性を持って実業に取り組む上で欠かすと不便になることは間違いない。


おしまい


2冊の反論から新書というものは総じて多人数による咀嚼の不十分な情報であり、若くて見識の無い間は歴史的に定評のある書物を読む方が安全であろうと括る。また、本を読んだら他人と感想を言い合い、内容を鵜呑みせずに見識を深めた方が良い。問題は友人が本を読まず「何が書いてるの?」と端的に尋ねるバカしかいないことで、今の時代に本を読むのは変わり者だし「本を読んで勉強しなさい」という大人の大半はテレビを見ている。

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