オサレガジェット

映画サマーウォーズが上映された時iPodを持っている俺は変人だったが、コレだけ普及すると映画の感性が古いよな。しかし俺に「次に来る持ってるだけでオサレなガジェットは何?」と聞かれても俺は既に引きこもっていて社会に対する興味は薄い。


ビジネスは商談を決めるために非日常の高揚感を得られる梅田の高層ビルのレストランで勧められたりする。しかしフタを開ければコンピュータプログラムの売り買いであって、それは俺が机仕事で作る事だから、やりとりの大半は会社の儲けでそれが即ちビルを建てるまで膨れ上がっているという仕組み。iPodの時は本当に上手い金の逃げ道が出来たと思ったがiPhoneまで流行ると今度は電車の中で学生がみんなiPhone/スマホをいじっていて閉塞感しか感じない。


「持っているとオシャレ」から「持ってないとアウト」になったiPhoneは友達よりちょっと上を行きたい人には使えないアイテム。そして持ち歩けるという利点を活かすためには外出が不可欠であって、引きこもりの俺には有り難みの無いものだ。ここ数ヶ月で電話帳に入っている誰かとメールなどで連絡した回数は片手で足りるほど。メールを打っても返事の無いヤツにモーションをかけるよりはブログを書く。


他人に精神的依存があると心理的優位に立たれるので、勝負師としてはそれがゲームでも孤独に強い方が良い。人にされて嫌な事をやりあって競うのが対戦ゲームだから。負ける事で仲間に入れてもらえる仕組みなら仲間など不要。


ひとりカルドセプトが進む。俺のガジェットは3DSということになる。充分オシャレだと思うけど奈良のショッピングモールでは子供の持ち物という位置づけなのが残念。



ふと持っている3DSのソフトを数えると8本あった。


古いゲームをまた遊ぶと、そのときどうして飽きたか思い出すものばかりだ。これは思い出の品としてPS4でも買うしかないのかなー。バイナリードメインの画面を見た後にエクストルーパーズには戻れないよ。あれPS3だしアートコンセプトは全然違うけど、そういうの差し引きしてもだ。


俺は現在ゲーマーとは到底言えない生活なのだが過去にはテレビも見ないでゲーム漬けだった日々があり、サラリーマン時代も定時にあがってゲーセン直行して閉店までゲーム、翌朝遅刻というのが三年以上続いた。ゲーセンに閉店までいられることを理由に家賃の高い都市部のマンションを選んだくらいだ。しかしそれは十年前の話。どこかでゲームのことを考えないと落ち着かない部分がある。ゲームの腕前こそが心の拠り所なのだ。腕が落ちて行くのは不安だ。


それはそれでいいんだ。三十代前半は生活が不安だったからな。ゲームに気が行く余裕がある。そして腕前の不安より話題性があるかとか参加人数が充分かとか、競う前の前提が安心して遊ぶに足るかという話もある。誰もやらないゲームで全国一位でもそれは井の中の蛙だ。御山の大将と言うべきか。


ネットゲームのように無数に相手がいるのは大海であり山岳である。しかるべし用意をしておかないと「俺ってなんなんだろう」という遭難にあう。アイデンティティの一角になっていた「このくらいの相手に勝てる」というラインが実際にランキングとなって評価されて行く。それで上を目指せるのは趣味的というより競技的の世界だから「あそこまではできない」という距離感を持って自分を認識しなくては行けない。


ネットゲーの世界に入って一年目は「あいつらどうやって生活しているんだろう?」という疑問が勝った。いつでもオンラインにいる。寝ているのは何時間か食事は掃除は生活費は仕事は一体全体どんなヤツらなのか。エバークエストというゲームでゲームのやり過ぎで部屋で孤独死した人がニュースになったことがある。そこまではできない。


カルドセプトは上限の見えているゲームだと思ってやっている。カードの枚数は数百枚あるが、それぞれブックに入れる上限は4枚なので、全部4枚揃ったらそこからはカード資産でなく知恵と運と腕前で勝負になるだろうと。それで何を競っているかと言うと、ひとつはブックによる自己実現だろう。好きなカードを組み込んだブックで思い通りに勝てるかということであり、俺はまずそこはクリア出来た。次にアリーナポイントだ。対戦で勝つともらえる50点ほどの勝ち点を何点貯めれるかの競争だ。これが上限3万ポイントまでの勲章が用意されているらしい。ひと勝負1時間で計算すると全勝で6000時間だ。プロピアニストの練習時間が若い時に1万時間だから、これがどれほどの道のりか容易く想像出来る。


そうだ、俺はギターだってロクに弾けないウチから動画にしてアップするようなヤツなのだ。趣味だから自分の時間感覚でやればいい。そう考えると気が楽になってきた。負けを負けとして受け入れる気持ちで臨むか、勝ったところで切り良くやめて勝ち逃げするかだ。負け抜けは気持ち悪いからな。


カルドセプトのストーリー十周の時間は後で計算しておこう。そこまでやるか、それとも今がキリのよい止め時か。

広告を非表示にする