二人では叶わない


宗教の勧誘で「願い事が何でも叶う」というような触れ込みで話を持ちかけられたとき「俺はストリートファイターの大会で優勝したいが、もし何でも叶うのが本当なら、友達をひとり連れてきて二人で大会で優勝したいと願ったらどちらも叶うのか」と問うた事がある。色々と回りくどい話をしてから「もっと叶う事を願いましょうよ、せっかく叶えてあげたいと思っているのに叶わない事を願ってどうするんですか」と最後には勧誘の人が音を上げた。


しかし俺は諦めなかった。宗教に頼ってでも優勝はしたい。しかし二人で優勝を願うと独りしか叶わない。実際にたくさんの格闘ゲーム仲間はいるし、皆優勝したいと思っているし、俺ももちろん優勝したいが一度優勝したら後輩に優勝して欲しいとも思う。そこで考えに考え抜いた結果、俺は全国大会の全国をふたつに隔離する事を考え始めた。東京最強と大阪最強がいたら、真の頂上はという決戦を望む客はいるかもしれないが、テレビの裏番組のように同じ時間帯に大阪最強決定戦と東京最強決定戦をぶつけて、視聴者が片方しか見れないようにすると見ている人はどちらかの試合しか見れないわけだし、関東も関西も関東の人は関東が最強だと思って安心して、関西も関西で関西が最強だと思って安心すると言うような状態を作る事ができないかと考え始めた。


そうすると「何故野球にはセリーグパリーグがあるのか」というような事の答えがうっすらと見えてくる。暴れん坊将軍の後ろの相手は何故前の相手が斬られるまで斬り掛からないのか、キョウリュウジャーが世界を救ったのにどうしてトッキュウジャーがまた戦っているのか。世の中の番組表ってヤツは何のためにあってアメリカではテレビのチャンネルが日本よりずっと多くてというようなことも見えてくる。


フィギアスケートのダイジェストを見て、オリンピックが終わったのにまた何か大会があったんだなと、それでは浅田真央ちゃんが華麗に滑っている。羽生結弦も映っている。そこにキムヨナは映らない。何故俺はアメリカでテレビに出たのに日本では映されなかったのか。日本のテレビ局は来ていなかったが局で映像を買う事だってあるのにな。


同じ役は二人で取れないんだよな。日本ではウメハラが最強と言うテレビ番組を一度作って放映しているので、それが簡単に負けたりすると神性が失われるわけだから、ギャンブルに必勝法があるという向きで放送をコントロールしているなら、神は神でなくてはならない。


俺も子供の頃に見た相撲は千代の富士が毎回勝つからファンだったし、将棋にしても名人が六段に負けたりすると不思議で仕方なかった。相撲だってNHKだけで放送されているので、多チャンネルにするには国技館がもうひとつ必要で、モンゴルから力士を買って来ないと役者がいない時代にリーグはひとつでも多いくらい。それと比べたら格闘ゲームのタイトルなんてのもテレビにはひとつでも多いくらい。深夜枠にひとつはめれるかどうか。京都で「全国大会じゃー」とやってニコ生放送しても視聴者200人だからな。


プロのミュージシャンでもテレビに出る時は5分の歌を2分に切って放送されたりするものだし、チャンネルの取り合いだって激しい。見る人が集まる放送をしないとスポンサーはつかない。でも、それなら佐村河内守なんて映さずにアメリカの格闘ゲームの大会を映して欲しかったね。なんであんな人のためにテレビを使うんだろうって思いますよ。


今はテレビに出たいって思う事は無くなりました。現状にはおおむね満足で10年後20年後にどうなっていたいかを、もっと良くイメージして生きて行けたらと考えています。


追記:


このブログを書いてから、草薙京・テリー・ケンでどうやったら格好良くカメラに映るかコンピュータ戦をしながら考えていたんですけど、草薙京ブロッキングは相手が技を出してきてくれてナンボで、ずっとガードで待たれると本当にすることが単調になるんですよ。演舞とか殺陣とか、武術を格好良く見せる技があって、組んで華麗に見せるなら色々あるんだけどな。対戦という体を取って、真剣勝負の中で華麗な技が決まるとそれが理想で、俺はゲーセンでスタンドプレーを頑張っています。一方でウメハラはゲーセンでやってると投げハメばっかりで連勝して、大会というかビデオ撮りで格好良くしてもらってて、それはどこかの対戦で格好良く決まったスタンドプレーを八百長で殺陣に変えてしまっているんですよ。


カプエス2のNグルーブリュウ・ケン・豪鬼のコンボビデオが東京で売られたらしく、岡山の友人がわざわざ買って東京帰りに奈良に寄って見せてくれたんですけど、俺のコンボと丸々同じで、極めたら行き着く先が同じになるのかもしれんなとそのときは思って見てたんですけど、現実には違ってイノウエ君と言う人物が俺は共に大会を目指す仲間だと思って親しくしていたんだけど、俺が見つけたコンボなどを大会前に東京に遠征に言って見せびらかして自慢したらしいんですよ。それをウメハラやアールといった連中が盗み取ってビデオにして売った。許せないですよね。


特に俺はその後からゲーム業界からプログラマーとして仕事をもらって何本かゲームを作ったんですけど、その労力を考えたら作られたゲーム映像を勝手にビデオにして売って儲けているのってゲームソフトにも明記されている著作権侵害だし、明らかに他人のふんどしで相撲を取ってるじゃないですか。


まあ、俺はヤツらを許さないと決めているし、ゲーセンで見せるような事をせず家で黙々とゲームをやりこんでいると、各地の大会の決勝映像がどんどんしょぼくれた映像になっているのを肌で感じています。これなら俺がコンピュータ戦でスコアの高いパターンを作って放送したほうがウケるんじゃないかなって。


まあ、せいぜい西日暮里で投げハメ合戦の全国一位でも撮影して頑張って放送しておいてください。一方でアニメの原画を描いているメーカーの方々には頭が下がります。みんなが見たいのは結局はアニメなんですよね。格闘もののアニメの監督とかやってみたいですね。


格闘ゲームの殺陣や演舞を格好良く作れるのは俺のほうだぞって思ってますよ。ただし、大会でその通り相手が踊ってくれるかってのはまた別の問題なんで、大会映像でそれを見せるには信頼関係が必要で、ずっと待たれたり投げハメで終わったりすると、映像的には格好良くならないものですよ。



草薙京の小ネタとしてしゃがみ弱キックから立ち中パンチが繋がります。しゃがみ中パンチに繋ぐのは使われますが、立ちのほうがリーチが長く弱足2回で立ちヒットを確認したらリーチで勝る立ち中パンチに繋いでコンボ成立。


本当にちょっとしたネタですが、発売から10年以上この繋ぎ方を誰もやっていないというのはキャラのやりこみがヌルい。弱足2回からしゃがみ中パンチだと密着しかコンボにならないので、離れても繋がる立ち中パンチは実践的なはず。iPhoneからのYouTube撮影の実験です。


ウメハラやアールを著作権侵害といっておいて、ウチも同じなのですが非営利なので問題無し。iPhoneの実験である以上にネットで公開したらどれほどの早さで真似が現れて、俺のオリジナリティーは守られるのかという実験でもあります。誰かが人の多いゲーセンで決めたらその人の技に見えるよね。そう言う面では東京に勝てっこないんですよ。


ストIIXのケンの小足2回からの昇竜烈破も長瀬UFOの兄ケンの技みたいに思われているし、実際に兄ケンは対戦でよく決めているけど、あのバグ技を見つけたのは何を隠そうこの私です。あれとZERO3の元の大パンチ残影は同じ原理なんですよね。しかしそのころ俺はパソコン通信はしていなかったし、地元のゲーセンに来ていたトコナミ君がパソコン通信で言いふらしたらしく、大阪に遊びに行ったら他のヤツが使っていて面食らったのを今も覚えています。


ブログに書くより2ちゃんに匿名で書こうか真剣悩みました。36歳になって「ゲームの技を自分で考えた」とか言ってるの恥ずかしいんですけど、しかしそういう自己防衛線は張っておかないと、誰かの技を盗んだ濡れ衣の扱いを受けるリスクがあるんですよ。


ナカニシ事件という残念な事件があって、ナカニシ君は泉佐野から奈良までガイルの技を教わりに来て、俺の家でマンツーマンでガイルの技を伝授した過去があるんですけど、後に彼が雑誌の大会でビデオになって俺が普通にゲーセンで遊んでいると見ず知らずのガキから「こいつナカニシのパクリやん」言われて心外だったんですよ。ほんとに心の底から落胆してメディアって怖いなって思いましたよ。だからガイルは封印しました。


奈良に籠って東京の大会に出ないのであれば、どうすればそういう事態を回避できるのかって悩んでるんですよ。対戦ゲームだから勝ったら勝ち方が真似されるのは仕方のない事だとは思うんですけど、自分がオリジナルなのに濡れ衣を着せられる事に対するリスク回避って考えても「やらない、関わらない」くらいしか思い当たらないんですよ。


こうやってブログで動画公開とかやってても、ウメハラみたいな有名人が草薙京を使い始めたら、俺がどこで何をやろうとウメハラの真似と思われるだろうし、この問題はマジックギャザリングのデッキパクリでも全く同じで当時親交のあったFさんは「俺も自分がオリジナルだと信じて疑わないデッキと全く同じものがヨーロッパでもあったらしい。被るのは仕方ないから自分がオリジナルであると言う主張にこだわっても意味ないよ」とアドバイスしてくれたのですが、当時のことを良く思い出すと奈良でもカードのバイヤーの在日欧米人てのは店に出入りしていたから、そう言う筋からFさんのデッキがインターネットで本国に通達された可能性も充分にあって、その後に俺も自宅の電話線を自分で工事してインターネットをはじめて、色々の不思議な事件に巻き込まれたその諸々全ては世の中に取って未知数だったインターネットのもたらした怪事件だったなと今では思っています。


インターネットに触れていない人から見たら、世界中の人が一斉に何をか知って世界の各地で同じことをやり始めるってことが奇跡的に思えたはずなんですよ。テレビで流行るならわかるけど、自分の知らないところでたくさんの人が密通しているというのは他にない状態で俺なんてゲームの話ができればとか女の子メル友ができないかとか、くだらん発想しかなかったけど、悪用の発想をするととんでもなく悪い事ができるわけですよ。


こうしてブログを毎日不特定多数の人に発信して暮らすってのも、前例のない話ですよ。何が起こるか分からないけど同じことに身を投げて暮らしている人もいっぱいいるわけで、その点についてはどこか楽観視してるんじゃないかと。でも悪用の犠牲者になる可能性も無いわけじゃないので、たかだがゲームの技をひとつ披露するだけでも小ネタから恐る恐る始めて見るという姿勢になるんですよ。


えらく後書きが長くなりましたが、草薙京でしゃがみ弱キック2回のヒット確認から立ち中パンチ中荒咬みが入りますよっと。ジャンプ攻撃が波動拳の硬直に浅く入ったときも立ち中パンチ荒咬みなら届くとか、本当に小さなネタがたくさんあって、全部総合して身につけたら京のダメージチャンスは大きく広がるんですけど、対戦相手は募集しておりません。コンピュータの神豪鬼とやるだけで充分です。ゴッドルガールのほうは完全攻略できてます。スコア高いときはラスボスルガールのことが多いです、はい。


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