科学に頼るしか無い


科学とは何かってのを辞書で引くと「体系化された知識や経験の総称」とあって、それじゃ何でも科学と言えば科学になっちゃうのでは?と思ったのだけれど、もうちょっとWikiを引いてみる。

「科学」なるものが何であるかについて論ずるのは、歴史的なコンテクストに依存していて、容易なことではない。一言で言えば、歴史とともに「科学」の意味は変遷してきている。(中略)人々が、ある種の知識を「scientia」「science」あるいは「科学」と呼び、それに一定の権威を認めて、その知識の拡大と深化に努力してきた事実は残っている。


俺が思うに体系化ってのは大学で行われていて、世界の人々の歴史的経験は実学として受け継がれ、それを体系的にまとめようとするのは知識や経験の独占で、独占した知識を権威として大衆は学ぶために授業料を必要とされていると考えてるんだけどな。これは科学がどうというより日本のアカデミズムの問題なのかもしらん。庶民の知恵こそ大切で科学と言うと官学的というか。官学は官学らしく広く浅くて現実にモノを作った経験の無いものの上辺の知識というイメージなんだよな。


俺はもちろん医学や工業など広義の科学の恩恵で豊かな暮らしをしているのだけれど、狭義の科学つまり官学なんてのは税金を取るために使われているのではないかと常々考えている。


アカン、そんなことに文章量を使っても仕方が無い。今日は菜種油だ。


昨日に欧米ではバイオエタノールより菜種油の燃料が現実的と書いたんだけど、菜種油を燃料にするってことは究極的には光合成であるから、太陽光発電と比べてエネルギー保存の法則に従うと同じエネルギー源でロスが無くなるとそこから得られる動力は変わらないはずなんだよね。つまりはソーラーカー。


そうすると、バイオエタノールは発酵だから光合成より太陽に対する依存度が低いエネルギー変換の見込みがあって、ソーラーとエタノールのハイブリッドという未来も見えてくるのかなと。


ところで発酵って何だろう、どういう化学変化なんだろうとWikiを読むと生物のエネルギー変換は大別して呼吸、発酵、光合成の3つらしい。おお、便利じゃないか科学。しかしエネルギー保存の法則から発酵による分子の合成で失われるエネルギーもあるはずで、それは何かは書かれていない。おそらく熱だろう。合成した分冷えるのだろう。


エネルギー問題に気をつけないと行けないのはエネルギー保存の法則で、例えば電気を使って燃料を化学合成するときに、その電力源が火力発電所なら本質的に節電よりも世界に与える効果は薄いというようなことだ。光源は究極的に太陽しか無いし、熱源も太陽熱と地熱しかない。その他は化石燃料の燃焼から得ているエネルギーという事になる。そこへいくと原子力発電の電気で化学合成をするとエネルギー効率が良さそうと漠然と考えているけれど、まだ震災から3年で原発推進派ですと言っても通らないわけで・・・。


まあ、原油やガスが数十年で枯渇するとして、それを促しているのが科学だというのは暴論で、科学が工業を押し上げて工業製品の流布と大衆の行動によってエントロピィ増大傾向にあるから、科学者になりたいなら科学的にその問題に立ち向かうべきであると。科学が行き過ぎて文明を滅ぼすとしても、それに立ち向かう術は科学しか無いと言う。科学に頼るしか道はない。


出来る事からやろう。まずは計算だ。


日本の2014年2月の原油輸入量は1,759万キロリットル(経済産業省
原油のカロリー75,200kcal/kg(Yahoo知恵袋
菜種油の農地1ヘクタールで採取量1,190リットル(農林水産省
菜種油のカロリー8,840kcal/kg(Wikipedia
(17,590,000,000 * 75,200) / (1,190 * 8,840) = 125,000,000,000
つうことは同じカロリーを得るのに1,250万ヘクタールの農地が必要で
インドの面積が3,288,000,000m2
必要な農地面積が125,000,000,000m2
菜種油で日本の原油輸入量のカロリーを賄うとすると毎月インドの38倍の農地面積が必要な計算になる。


すげえな、原油ってそんなに湧いて出るもんなんだな。バイオ燃料で原油不足を補うのは分かるけど、原油不足でなく原油枯渇したら「補う」でなく「賄う」になってそれは農地面積から言って無理だよな。原油が30年で枯渇するという情報自体の信憑性てのは疑う余地があるけれど、そんな勢いで採掘したら遅かれ早かれ無くなる日は来るんだろうと思っておいたほうが良い。


今日の新しいキーワードは「可採埋蔵量」で、地球に埋まっている原油は人間が掘ったぐらいでは無くならないだろうけど、人間が掘り起こせる深さに埋まっている石油には限りがあるので、テクノロジーが進めばもっと地中深くの石油に辿り着けるかもしれないという展望はあるらしいんよね。こうなると地学の要素も入ってくるのな。枯渇でなく掘っても届かなくなるという見解が正しいらしいのよね。


いやあ、勉強って面白いなあ。

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