48時間

将棋ベーシックが弱いので俺自身がプログラマーとして舐められているとするならば、それは悔しいので強い将棋も作ってやろうと考え始めて、いままさに計算実験中。読みのロジックを丁寧にデバッグしたので、深く読んでやろうと5手や7手読み始めると終わらないので永久ループのバグが有るのかなと思っていたけど、ちゃんと計算量計算すると電卓で桁が足りないので対数風にゼロが何個あるのかだけ電卓で計算して概算すると、あと2にゼロが20個の局面を毎秒3000局面読むので48時間かかる見込みらしい。俺の初手は▲2六歩なんだけど、コンピュータが明日にはきっと神の二手目を返してくれる。


実は▲2六歩、▽8四歩、▲7六歩、▽3四歩という四手目までの棋譜と▲7六歩、▽3四歩、▲2六歩、▽8四歩という四手目までの棋譜は手順は違えど局面は同じになる。だから初手の▲2六歩と▲7六歩がどの程度違うのかと言うと、近いとか同じ評価が下されるようになっていくだろうし、振り飛車の時に先に▲2六歩と突いて損が有るかとか、あんまり考えても仕方ないとは思う。


だから、コンピュータの真価が問われるのは駒がぶつかり始めてからだと思っているが、本当に初手から詰みまで読み切るコンピュータが有ったら▲2六歩と▲7六歩のどちらが正しいのか知りたい気もする。


将棋ベーシックのロジックはまだ出来立てなので、二手目▽9四歩を突いてきたりする。これは全ての手の評価がまだ定まらないから、検索初手の▽1二香か検索最終手の▽9四歩を選んでしまうバグのようなものだ。明後日になってそれ以外の手を指したらひとまず実験は成功だと言える。


普通に考えたら48時間も待てない。そこを待とうという気になってるのは、行き当たりばったりに駒を動かして遊びたいという欲求は既に満たされて、もっと上を目指したいし、そのためにはその道を行くのが良さそうだと思ったからだし、やねうらお先生の指導も入っている。48時間ということは1万倍速くしてようやく15秒。目標の1秒将棋にするには15万倍速くしないといけないのな。ハードが毎年2倍速くなるとして16年かかる計算だわ。せめてプログラムで100倍くらいまで押し上げましょうよという当面の目標が設定されたのです。公開するときには7手読みでなく5手読みくらいにすると思います。


あとはパソコンが熱暴走で壊れないかも心配と言えば心配。電王戦がハードウェア主催者側提供ってのがどうしてそこまで大事かとか、やね先生は前から語ってたけど自分でやってようやっと、意味が分かってきてます。


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