機械あれば機事あり、機事あれば必ず機心あり

Amazon中身検索で本がネットで立ち読み出来るのはたいへん便利です。そしてパソコンに辞書が入っているとワープロソフトで字を打ちながら知りたい事をすぐ調べる事ができます。


しかし、辞書なら間違いは滅多の無いだろうと思うのですが、故事や中文に当てられた翻訳をそのまま飲んでしまって大丈夫なのかと思ったのが、この「機械あれば機事あり、機事あれば必ず機心あり」なのです。


よく当てられている訳が「機械があると機械に頼る。機械に頼ると機械の虜になる」という読みで、現代は機械文明が行き過ぎてダメという論調で解説が進められているのですが、機心とは「はかりごとを企む」ということで、機事とは俺の辞書の言う限りでは「秘密」と訳されます。


そうすると「機械のある所には秘密がある。秘密があると必ず謀を企てる」という意味解釈のほうが素直ではないのかなと思うわけです。


プログラムを組んでフロッピーに詰めて売るヤツもいれば、プログラマを雇って会社に放り込んで中間搾取を企むものもいる。策謀の張り巡らされたイット業界にはたくさんの秘密が有って、秘密を知るものほどそれを明かそうとはせずに隠してお金儲けに使うわけです。どうしても古本屋を探さないと組み方の書かれていないプログラムがあったりするんですよね。


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