75連勝の心理学

格闘ゲームの連勝数を競っている時代がありました。近頃はICカードのポイントを競うらしく、ストIVのトップは首都圏ではなく和歌山の方らしいんですけど、俺も奈良県民で奈良からヴァンパイアハンターというゲームの全国一位を狙っていた時期があって、東京で大会があったらしいんですけど終わってからやり込み出した感じでニッチ戦略でかなり勝率はありました。最高で75連勝です。キューピー堂と言う駄菓子屋ゲーセンでキャラはビシャモン。最後は同キャラ対戦でひたすらこちらが出した手を真似される形で負けたのを覚えています。口惜しいけれど、それをされたらどうしようもないなと思いました。


ストIII3rdの発売直後も道頓堀カマロで春麗を使い40連勝しましたが、これも最後は春麗の同キャラ戦でした。東京では春麗で勝つのは珍しかったらしく、新幹線で大阪まで偵察に来た人がいたようです。そうして東京でも初期の大会は春麗が台頭しました。カプエス無印は難波リノで40連勝をして、これは井上氏に違うチームで仕留められました。井上氏は色々のゲーセンを回って情報収集して有利なキャラを取って勝つタイプです。この場合の有利不利は論理的根拠としては多くの対戦を見て統計的に勝っているものが有利、その人が取っている戦略を取ると言う考え方です。ヴァンパイアハンターの頃までは俺は奈良に籠ってキャラは不利なキャラを選んでいました。不利と認められているキャラで勝つと観客が沸くし、今だから言える事としては負けた時に言い訳が出来て傷つかない予防線でもあったと思います。しかしカプエス2サガットは勝ちを意識して取ったキャラで、10年以上遊ばれるゲームでも当時は出版物が出るのは数ヶ月で、その間に結果を出したキャラは強いキャラと認知されて大会後の地方のやりこみで情勢が変わっても情報は更新されません。田舎だとそもそも稼働日が遅く人も少なく地域のコミュで遠慮があってキャラ被せは少ないですが、大阪梅田モンテカルロのような立地では勝った瞬間となりの台で戦法がコピーされるといった状況でした。


当時はゲームに必勝法があると信じていたので、ジャンケン的な駆け引きがあると仮定すると心理学を学ぶ事で対戦相手の一枚上の読み筋を取れると考えていました。俺はフロイトを井上氏はユングを読んでいました。しかし、どういう読み筋であれ画面に出した動きは目で読み取られて同じ動きを取られるので、殊更に同キャラ戦では差が付かない事も悩みの種でした。大会のためには強豪がたくさんいる都市部のゲーセンで練習したほうが良いと言う考えでしたが、ゲームが情報戦である以上は見せた手を取られて次に使われるという点を考慮して一人用や秘密結社を作って研究して、大会まで隠すと言う要素を持つほうが正しいでしょう。俺はストIVにおいて稼働当初は難波エリアで勝率75%(三勝一敗ペース)を保っていましたが、奈良に帰って来てRF氏に同キャラでかなり連敗して勝率が50%を切った時点で表舞台から去りました。今は遊ぶとすると3DSでやっています。ネット対戦でメインキャラのガイルはまだ負けていません。そして勝ち逃げのまま永久にやらない事にしました。あとは並ばれるだけなので。


まあ、ガイルの同キャラを繰り返されたらやがて負けるでしょう。そして東京にももう興味は薄いし、最善手は相手から学び取らなくとも一人用で研究して充分に煮詰まると考えています。二人掛かりのほうが高効率ですが、そうすると同じ情報を持っている人間が二人になるので非効率でも一人でやることだと考えています。


みんな同じキャラで五分になったら、それは日本人の流行感覚や同調圧力と同じような意味を持つわけですけど、飛び抜けて勝ちたいと思ったら、人と同じことをしては到底敵わないわけですよ。その結果として人並みはずれて負けるというリスクを背負いつつ、一人でどれだけ研究出来るかみたいなところでしょう。


俺は大阪に出た事で奈良でコツコツ貯めたゲームのテクニック全部を全国統一規格にしてしまった。失くしてしまってから勿体ないことしたなと思いました。