江戸川乱歩の怪人二十面相を読み直してですね、どんな人にも変装出来るという怪人の設定がそもそも無茶だろう、ゴワゴワするだろうと思いながらもそこは我慢して子供の頃に夢中で読んだ事を思い出しています。
でもこれ、虚構だからつまんないかというと、そうでもなくて手品的なトリックが満載だから怪人二十面相のように人の家から宝物を取ると言う大犯罪をするでなく、日常生活を面白くするヒントは結構あるよなと。
虚構の反対は現実ですけど、僕も世の中の現実を隅々まで知りたいと言う欲求はあってもですね、新聞が現実かと言うと、あまりにも俯瞰的で詳細が読み取れないのが新聞ってもんですよ。それにニュースにもならないような案件は世の中に山ほどあって、それを体験せず知るには小説もアリだなと。
そもそも人ひとりの人生で世の中を全て知る事は出来ないんです。たとえば世界一周旅行をしたって、じゃあ自分が留守の間に自分の家や近所で何がどうなっているかは分からない事があるだろうから。
いっとき、そういう考えから出た諦めで読書をほとんどしなくなった時期があるんですけど、そもそも無理でも一生勉強するしか欲求を満たす道は無いのかなと。まあ、小説読んでるだけでは勉強と言わないかもしれませんが、親父がケーブルテレビに加入したから居間で延々チャンネルで遊んでですね、テレビに疲れて自分の部屋ではせめてテレビを消して本を読む時間があってもいいかなと。
([え]2-1)怪人二十面相 江戸川乱歩・少年探偵1 (ポプラ文庫クラシック)
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