雨の音色ってどんなだろう

近頃アコースティイクギターと電子ピアノ縛りの音楽にハマってる。

素直に楽器も良くて演奏も上手いと良いもんだって時に、ふと憧れていたミュージシャンが「もっと良い音楽聴きなさい」って言ってくれたの思い出しました。えっ、俺が聴いてるアナタの音楽って最高じゃないの?だって俺が聴いてんだよ?みたいな感じですよね。当時はさ。

好き嫌いは人それぞれで、でも良し悪しって尺度はどこかにはあって、俺はまだその基準がどの辺にあるのか審美眼を持っていないのかもなって何となく聴きたくなったレコードをかけたんですよ。

まずは「7月の雨なら/西脇唯」(初めて買ったレコード)

次に「雨のMelody/Kinki Kid's」

7月〜はシンセサイザーのチャカチャカを受け付けない人もいるかもだけど、ちゃんと雨の音だ。ポツポツ落ちる音や窓に垂れる音がモチーフになって表現されている。

そんで雨のMelodyの方はギターだ。これはもう、自分のギターで真似しようとしても音程の問題ではなく音色の問題だなってやっとわかってきた。

泣きたい時に外で雨が降っている。実はそれだけでも癒される。雨が鬱陶しくて嫌いな時もあるけど、優しい時もある。それは音楽も同じで、こんな曲を聴きたくなるのはやっぱ何か心が求めているんだろうな。

明後日は3月9日でレミオロメンが流れてるけど、瞳を閉じればアナタがまぶたの裏にいることでって来ても、強くなれない自分がいて、遠距離とか片恋のつらさから近くの誰かに甘えたくなると同時に別れのようなものがよぎって雨音が聴きたくなった。

はじめはザーザーと降っていた雨がやがて「しとしと」になり、ふりやんだ。

ハッピーな音楽でハッピーになっても、いつしか慣れて普通になる。

一人の部屋で色々な音楽をかけて嬉しくなったり悲しんだりと、ブランコのようにゆりかごのようにゆらゆらと遊んでいるのかもしれないね。


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