格闘ゲームのハイスコアの難儀なところを説明してみるよ

ストリートファイターのコンピュータ戦の難儀なところはパターン化出来ない所。

コンピュータ相手なら一定のパターンで勝てて、ハイスコアも誰が出しても同じように動けば同じスコアが出るという誤解をしている人が多いと思います。特に俺の場合はアメリカで日米戦代表になったあと地元の駄菓子屋ゲーセン「キューピー堂」でその自慢をすると店のおばちゃんが「偉そうに大ボラ吹いて」と鼻を鳴らしてから、となり町から俺に顔のちょっと似ている人を呼んできて「顔写真なんか誰か分からへんやんか!これであの子にあんたと同じようにやらしたらもうアンタと一緒や!」と言ってサービスボタンでゲーム台のクレジットを無料にして「さあ、ナンボでもやり!」と言って餓狼伝説スペシャルを俺が遊んでいるところに何度も何度も乱入させて嫌になって音を上げたら「ほら、アンタの負けや!どこが世界チャンピオンやねん!」という調子だったので、仕方がないからハイスコアを毎日やりだしたのです。

ストリートファイターをはじめとする対戦格闘ゲームはランダムといってコンピュータのロジックに振れ幅を持たせるために何らかのゲーム中に変動する値を種にして線形合同法などのアルゴリズムで毎回違う展開になるようにプログラムされています。ドラゴンクエストが歩数と通り道で会心の一撃がいつ出るか計算させているのも似た事例です。

これがゲーム開始から操作で値が決まるのならランダム値も操作で意のままに出来るのですが、大抵はミリ秒単位の基盤の内部時計をシードにしているので、基盤から電池を外して初期値を一定にするなどしないと同じ操作でも違う結果になってしまうのです。

だからゲームセンターのゲームを基盤ごと買い取って電源を操作してスコアに挑戦する人もいるにはいるのですが、俺の場合は基本プレステで遊んでいるので、展開は毎回違ってスコアを出すにはランダムの機嫌次第でラッキーパターンを待ちつつ、その中で最善を目指すというやり方をしています。

それで1日数回をやったりやらなかったり、辞めたり思い出したりでここ数年でカプエス2ならNモリガンのGP3400台をいう自己ベストが出たのですが、なかなか安定して3000台を出すとか、ゲーセンでやってみせるのは難しいわけです。

ストIIXならキャラの順番以外にはゲーム中にランダムの機嫌の振れ幅はあれど操作キャラの入力にコンピュータが反応するロジックでコンピュータを釣るように倒すことが出来るのでゲーセンで200万点のスコアを披露することが出来たのですが、今いちばん取り組んでいるカプエス2はキャラにグルーブとレシオがランダムで入力に対する反応もランダムのご機嫌が絡むので大変です。そのため飽きが来にくいという一面もあるのですが、スコアラーにとっては困ったやつなのです。

これがキューピー堂のおばあちゃんが「そんなん誰がやっても変わらへんやんか」と思っていてもやる人それぞれに結果が変わる所以であり、コンピュータの反応が違っても高いスコアを維持するという所業が評価されてもいいのにな、と思う理由でもあります。

そうこうしている間にキューピー堂は駄菓子屋ゲーセンからタコ焼き屋になったりクリーニング店になったりしているのですが、おばちゃんがおばあちゃんになっても相変わらず不機嫌で偉そうで大嫌いだけど俺の目標はもはや世界チャンピオンであることよりキューピー堂のおばあちゃんを黙らせることに変わっているのかもしれません。おばちゃんの機嫌のほうが基盤のランダムの機嫌よりずっと厄介。