俺のルーツはベストキッドにあって、また新作のベストキッドに思い出した話

金曜ロードショーの「ベストキッド」を観た。

思えば俺がカンフーもの好きなのはジャッキー・チェンブルース・リーの影響ではなく1984年のカラテ・キッドの邦訳吹き替え「ベストキッド」テレビ放送を観てからなんだよな。当時からアメリカ産ゲームのウィザードリィにサムライとニンジャとムラマサが出てくることも不思議だったし、アメリカ映画のカラテに中国の風景が出てくるのも不思議だったし、それらが誤解であることは分かっていたけど、東洋の神秘という意味では日本に住みながら中国のほうが知らない土地だから奥ゆかしく感じるというところがあった。

ジャッキー・チェンが整備士で黒人が中国に移住して、これ放映当時にすると5年くらいの未来予想図だったんだろうな。その予想は予想されたことによって微妙にハズレて行っている感じだと思う。日本人がベストキッドをアメリカ人から教わっているようではなんだかなー。植民地支配をしている中で現地の研究をして伝統文化を尊重する融和が支配国主導で進んでいるという。

劇中の主人公をいじめるいじめっこカンフー使いの「チョン」のモデルはカプエス2のチャンピオンRYO-BAS-YOSHIDAで日本ではD44として知られているオリコン豪鬼・ベガ・ブランカ使いなんだよね。顔そのまんまだし。黒人が中国に引っ越したというメタファーで映画は進むけど、俺がアメリカ行った一回こっきりの体験では、ネイティブがゲーセンで遊んで催しとして白人の金持ちの子供が大会を開いてあげたら日本人の吉田が豪鬼でネイティブをやっつけまくって困っていたという風に見えた。そん時は吉田じゃなくてダニーという中国系のパチモン吉豪鬼だったけどねー。だいたい同じ動きだった。そこへ来て、井上氏はフィリピン系日本人でネイティブに人気があったな。

日本で動画を見ているとAさくらベガブラとKキャミィブラサガのどっちが強いかみたいな話なんだけど、ネイティブにはリョウサカやテリーのほうが人気に見えたし、古き良き日本のストIIブームのごとき「まったり対戦」が行われていて、そこに中国人が強キャラでいじめるのはどうよ?って空気感だったよね。

あれからオバマ政権があってトランプ政権になって世の中はどんどん変わっているから、今更日本でベストキッドの吹き替えを観ているようでは世界の流れにはついていけてないかもだけど、でも俺は日本でそういう風に育ったから、アメリカに行った時は白人と情報交換するのに夢中だったけど、黒人のイメージも実際に会ってみて変わった部分より、やっぱまだまだ日本のテレビの印象操作からくる先入観を持って接してしまっているんだろうなって。

吉田は映画では悪役だったけど、カンフーの稽古を熱心にやっていることは間違いないので俺もカプエス2をまた出してきて遊んでみました。吉田は強いから豪鬼ってのは元々はそうなんだけど、ストZERO2くらいから豪鬼が弱くなっても豪鬼にこだわっている人で、悪役としての仕事を全うしているから、映画でのチョンの徹底的な悪役ぶりは物語の引き立て役として最高の演技だったと思うんですよね。アメリカ映画ではチョンの仲間がドレに怪我をさせるとか、羽生結弦の怪我の前に予言してたんだなと思うと未来予想ってのは視点によっては有り得る話なんだなと。

そこはジャッキー・チェンに感化されて善の心が芽生えて礼を学ぶという映画のテーマを大切にしてほしい。俺も最近は忘れていたことをアメリカ映画を見て思い出したというか、元々それを学んだのも旧作のベストキッドだったなと。