子供の頃は清廉潔白でありたいと思っていたが

日本のウェブサイトにはエミュレーターを取り上げているものがあっても、みな口を揃えて「ロムイメージのダウンロードは著作権法違反になるので自分で用意して下さい」と書かれている。実際にコンピュータに詳しい老練の技術者さんがエミュレータを開発してロムからイメージを吸い出している例もあるのかもだが、それ以上踏み込むと泥棒のやり方を教えてしまうことになる。

けど、それって建前だよなあ。ニンテンドーDSでマジコンが取り締まられた時にパソコンに詳しく友達グループにコピーを回していた人が「エミュレーターは吸い出しなどの高度な知識が必要だったがマジコンのソフトをダウンロードしてくるのはお爺ちゃんでも出来る」などとバカにしていた。その友達グループではそういう風説になったが、それはそのグループでいちばんパソコンを持つのが遅くて仲間内でも新参者の俺がマジコンで遊んでいたから嫌味を言って尻尾を巻いたという話であって、実際に俺の家の近所はお爺さんだらけなのであるが毛糸屋の上本さんはウインドウズxpのパソコンを持っているがアマゾンで買い物することすら出来ない。それがマジコンいじれるんかなぁ。

俺はアイツらがソフトをロムから吸い出していたとは思わない。俺はスーファミの時にファミコンランドの試遊台にソフトをフロッピーに吸い出す機械を持ち込んでスーファミソフトの売り物をフロッピーにコピーして子供の間で「メッチャ詳しいなあ」「なあ、ミヤザワ君頭いいからこういうの分かるんやろ羨ましいなあ」と言われたが、実際には簡単な操作で吸い出せる機械を通販で買った同級生から回してもらっただけなので、詳しいとか賢いと言われても後ろ暗いだけだった。

しかし、そんなでも39歳まで仕事でやっていると、詳しいところも出てくる。コンピュータ業界というと多くの人が働いているように見えるが、大半は大きな予算をばら撒くように素人同然の技術者に分け与えているだけで、技術的に新しいと言えることに取り組んでいる人は僅かで、しかしたくさんの素人技術者は将来そうなることを見込んで雇われているし、お金はいっぱいあるから少数精鋭で育てる方式でなく、たくさん雇って放っておけば中から逸材が出るかもしれない、程度の認識が上層部にあると思われる。

そんなだから、ネットでエミュレーターってどうやって遊ぶのだろうと日本語で検索する人と法規制の考え方が違う英語圏や中国語圏から勝手にロムイメージを取ってくる人の違いと言えば技術の違いでなく、語学力の違いくらいのものだろう。

先に書いたパソコングループを仕切っていた人はダウンロード禁止法で逮捕の事例が出てからビクビクして消息を絶ったが、基本的に日本の警察は犯罪者全てを取り締まるほどの組織力はなく(どう考えても軽犯罪者を牢屋に全部入れたら家の数ほど牢屋が要るので)テレビで逮捕事例を報道して脅かしてやめさせる程度の力しか無い。

しかし、気持ち的には後ろ暗さは無く、むしろ義賊のような正義感でもって大企業のゲーム権益と戦っている気持ちなのだが、秩序の名のもとではこちらが悪になる。

俺の住む町は貧しい。

小学校の頃に日本には被差別部落というところがあって、そういう差別は無くしましょうと教えられたが、まさにそれは自分たちが住んでいる所が被差別部落であるということを教えていることに他ならない。そんなの昔に無くなったのなら、小学校なんかで教えないようにしていけば忘れられて無くなるんじゃないかと考えたものだ。

だけど、現実はそうじゃない。お金持ちのグループからすると、貧しい人が交じると自分たちの持っているものを羨ましがったり欲しがったりするのでお友達になるのはやーよね、という簡単な心理が差別を生むのだ。悪く言えば泥棒になるし、泥棒こそしないものの何を着て良いかわからないから他人の服を真似るというような行為も色々のファッションを知っていてキャラが被らないように気を使い合っているグループからすると被せてくるようなやつはハミゴなのだ。

だから、そんなやつらが「作った」と言って下請けに金で作らせて売っているようなゲームを大事なお金で買うことはない。ちょっとコピーを拝借すれば良いのですよ。

ただ、問題はゲーム機よりパソコンのほうが高いってことだな。