暗い趣味だがひとりでポーカーをしていた

机の上にルービックキューブとトランプを置いている。ゲームクリエイターたるもの古今東西のゲームに精通して新しいゲームを考えなければならないという思いから置いていたものだが、基本的にドイツのボードゲーム大会のゲームデザイナーと日本のテレビゲーム業界のゲームデザイナーは全く仕事が違い、日本のそれはルール的な類似品を絵柄を変えて作っているのだが、絵も一枚絵からアニメーション、3D、VRと進化して音楽なんかも相当に質が良いので、ルービックキューブとトランプは既にホコリを被っている。

ルービックキューブについても語ると長いが、それは置いておいて今日はトランプを繰ってひとりでポーカーをしていた。カジノにあるコンピュータゲームのひとりトランプに必勝法があるらしく、確率的に正しい手を選び続けると少しづつ儲かるらしい。子供の頃にメダルゲームで遊んでトントンからやや負けくらいで、丸一日遊んで朝に手に入れたメダルを全部使ってしまったことを覚えているが、メダルゲームで大勝ちしてゲーセンにメダルを預けて飽きるまで遊んで人にメダルをあげたり預けたものが期限切れになったという人もいるのではないだろうか。たまにそういう人に会う。

日本ではメダルの換金は出来ないが、例外としてパチスロがある。パチスロの出掛けにも必勝法が噂されたが、ギャンブルの必勝法というのは結局のところ資本家がカジノに投資した以上の勝ちをするとカジノが借金や閉店に追い込まれるので、それを生業にして食うというのは無理がある。賭け自体には必勝法があっても、社会的にそれで生計を立てることが出来ないことは自明だろう。それだけ負けてくれる人がいれば一部の人間は勝ち組になれるケースもあるだろうけど、みんながそれでは食えない。

そこらへん、ギャンブルの必勝法なんてものはおおよそ伝授するものでもないことが分かる。確かに、その手を覚えたら勝てる。勝てるようになった先には負けてくれる人を作るか、別の仕事を探さないと成り立たないのだ。ギャンブルの必勝法は確率的に難解なものなので、それが理解できるならギャンブル自体がマイナスサムであることも併せて理解できるはずだ。だが、それ以外に頭で食える楽な仕事が簡単に見つからないことも知っているからギャンブルにのめりこむのだろうな。

救いがたいのは自分も含めてだ。この世の中、生まれた家に畑もなくて他所に行って金を取ってきて飯を買うしか生きるすべはない。どうしてこんな世の中になっちまったか、学校の歴史の勉強じゃ近代史の部分が随分と弱い。既に金を取れる何らかの権利を持っている人がそれを守るために、新しいものを作る若い人を嫌うのも無理はない。

カジノを作るってのは改革の左でも保守の右でもなく復古の愚策に思えてきたよ。参加者全員が負けるゲームよりは、参加者の中から勝者を選出するゲームのほうが簡単に夢中になれるって道理は分かるんだけどね・・・。

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