芸術ってなんだろうと考えていたら

今までの自分の観念を変えるようなアンチテーゼを立て、それが真理であるかのような論理を打ち立てる。芸術は実は難解なものでなく、音楽がそうであるように美術もまた人の心理をこう動かしたい時はこういうものを描けば良いというノウハウの集合体であり、それに到達する前には多種多様の価値観の中で揺らぐが、それらは未達の状態であり職業人として絵を描く者はやがて到達する領域があると。

やさしく言うと難解なアートを売りにして頑張っている若い画家がアルバイトで春画を描いたりすることを指して、それは目指す高みの寄り道ではなく実は春画がアートのゴールではないか、というような筋の話なのであるが、これは俺が見つけた真理というわけでなく芸術界の建前と本音があって、建前のみで考えてたどり着けなかったロジックの迷路の中に実は本音が隠されていて、本音で言うと簡単すぎて幼稚過ぎて脅しが効かないから騙すために作られた色々なものに40歳まで騙され続けたという話であって、賢いものは若くしてそれに気付いて騙す側に回り、騙されるものや興味のないものは一生騙されたり興味が無いので理解できなかったりするのだろうと思った。

片桐彩子は「グロテスクな絵が好き」という難解な趣味を他人に対して自分の特徴であるという建前を貼ることで芸術家としてのプロフィールを成立させているが、それが建前であることを自認しているなら一流に成れるが、芸術の根源的な幼稚さを自らの幼さであるかのように錯覚し、それを悟られまいと虚飾で隠しているならまだ未成熟ではないかと。どちらかというと後者にキャラ作りされているよな。

まあ、こんな話をブログに書いたら「千と千尋は本質的にソープに売られた若い娘の話」と鬼の首でも取ったかのように話す奴がいたが当たり前じゃね?と言ったら「えっ!そうだったの!?」と返されて、それが本当の驚きなのか真理を理解した上でのすっとぼけの驚きなのかまた分からなくなるという、演技のパラドックス

まあ、新入社員だったころ会社で俺の趣味がストリートファイターIIだと知ったお偉方が「なんだ、チャイナドレスのパンチラか」と一蹴して(春麗目当てだろって意味ね)即座にキャバクラ接待などが組まれたわけだが、ガイルでソニックブームを連発している姿やバーチャファイターでラウを操る姿を見て「ミヤザワというのは得体のしれないやつですぞ」と中間管理職の人が上官に伝達して、もっとわかりやすい新入社員の後輩が入ってきて俺は配置転換になったわけだが。メスキャラ否定するとホモなのかと思われるくらい、色恋のない趣味ってのは回りくどい。