世の中にはどんどん新しいゲームが発売されるので買い替えに付いて行って遊ぶだけでも結構疲れる。モンハンもPS2、PSP、3DSまでは頑張って付いていったがクロスは最後まで遊ばずにPS4のモンハンワールドが出て、正直ついていけない。
そんなだから、せめて金銭的負担を減らせないかと古くなったゲームで遊んだりするのだが、格闘ゲームが強いなんてのも古くなるまでやりこんだからで世間のブームと比べると強いというより置いてけぼりの今更な感じがするかもしれない。
ところで、自分は本当にゲームに強くなったのかふと考えてみると、確かにお接待とも言えるひとり用ゲームのコンピュータと戦うよりは、いやらしい手を打ってくる人間相手に勝ってきたわけだし、対戦型で常に先後を入れ替え先手で勝ったら後手を考え、後手で勝ったら先手を考えてきた。先手で勝って先手にあぐらをかいているとあっという間に追い抜かれる。その競争の中にいた事もあるし、やめたことで俯瞰で今どちらが優勢か見極める慧眼を得たかもしれない。
ここで、例えば将棋のような公平なルールでお金がかからないゲームでも、詰将棋の本を買ったりパソコンでネット対戦をできる環境があるから強いのであって、碁会所のようなところで毎日子供同士で遊ぶのとは違うけど、それなりの投資をして強くなっただけではないかという疑問が浮かんできた。
ストリートファイターで確実に昇竜拳が出せるのも、例えばスーファミのストIIだけでコントローラが壊れるまでやり込んだとかでなく、ネオジオも持っていればPS2も持っていて、ストIIに餓狼にバーチャに何だかんだと普通なら飽きているところを目先を変えて遊んできた中で共通項を見つけ出し抽象化した考え方で元のストIIに戻ってみたら案外あっさり勝てたという話ではないか。
ここいらで腰を据えて古いゲームをやり込もうと考えているけど、そうすると5年先とか10年先に貯金は増えているかもだけど、ゲーム仲間は減っているかもしれないし、情報量で負けて新しいゲームを買った人に古いゲームで負ける可能性もあるんじゃないかという気がしてきたぞ。
それが、近頃ではそれならそれで良いと思える。ゲーセンに行く楽しみのひとつに色々な格闘ゲームを遊びながら、今の自分の腕でストIIXをもう一度遊ぶと何か変わって見えるか、ストIIXばっかりやっている人に勝てるかということを、いつでも比べられたから、今度は自分が比べられる側になってやれば良いだけの話ではないかと思う。