コンビニおにぎりの原価は5円!ではなぜ店頭では100円?

哲学の話をしたついで「おにぎりの値段」から「コメの値段」になり、コメの製造コストと農家の儲けを足したのがコメの原価になって「お米は元々タダだろう」という話を「イマドキ農地の税金や苗や肥料があるので農家がタダ働きしてもお米をタダにすると赤字になる」という話に持っていきたかったのですが。

じゃあお米に値段があるのは分かったとして「コンビニのおにぎりはどうして100円するのか」という疑問に答えるべく、円グラフを描いてみました。

「おにぎりの原価は5円」という本があるらしいのですが、それは違うだろと。その昔にも「マクドのポテトの原価は14円であとは人件費」とか「スタバのコーヒーの原価は20円であとは家賃」みたいな風説がまことしやかに本になったことがあったと記憶してるんですけど、マクドのポテトの人件費って聞くと普通に連想するのって店員さんのお給料ですよね。そうでなくて農家にも工場にも運送にも販売にも全て人件費がかかっているって意味なら、それは原価じゃなく材料単価だろと。原価ってのは普通は店の仕入れを言うので、マクドのポテトも俺は安いと思って買うんですけどね。

 

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こうしてみると、おにぎりの材料費は22円だけど、加工して包装された時点で41円になって、店の仕入れの時点で68円でここが原価と呼ばれるべき。そこに本部と店舗の儲けが乗って消費税まで払うと、おおよそ材料費の5倍の値段に膨れ上がっている訳ですね。だけどそれを原価の5倍儲かってるというのは極論で、おにぎり1個にはそれなりに多くの人の手がかかっていて、どこかがボロ儲けというものでもなく多少の不公平はあれ、携わる人みんなに支払われているわけですよ。

このグラフだけ見るとコンビニ本部儲けすぎだろって見えるかもだけど、宣伝打ったり材料を買い付けたり商品の研究開発をしたり店舗展開したりと会社の従業員に支払われる給料の一部になっているわけだから、なにもしないで総取りしてるわけでもないとは思うんですよね。

まあそれでも、コンビニ店長さんから聞いた「高級具材のおにぎりの100円セールは店舗としては赤字」という、にわかには信じがたい話があるのですが、店としては赤字が出ても仕入れの時点で内部利益が出ているからコンビニグループ本部は絶対に儲かっているわけで、フランチャイズの小売店をぶっ潰して会社が大きくなって立地の良いところに新しいコンビニが出来るメカニズムがなんとなく分かってくるのではないでしょうか。