プレステの面白いゲームを探すことにした

ファイティングEXレイヤーが発表される時にアリかの西谷さんにナムコの原田さんがインタビューをして、そのやりとりの中で「タイマンで殴り合うだけってつまらなそうだと思わなかったですか?」とたずねていて、その言葉はずっと心に引っかかっていた。

そんで、俺はストリートファイターIIも鉄拳も面白いと思っていた側なんだけど、それって何だろうと。ナムコでゲームを作っている人がタイマンつまんないって。

良く考えると、いわゆる「面白いゲームってのは簡単に勝てるゲーム」という説があってさ。俺はそういうの簡単すぎてつまらないと言うんだけど、そうじゃねえんだよな。

ゲームって本質的なルールのもとでの誰かとの勝負って言葉自体が本来持つ意味とテレビゲームが台頭してからのデジタルの映像や音楽などを楽しむものとしての色々な意味がミキシングされて、ちょっと語り得ぬものになっているんだけど、サンドバッグを殴るのと生身の相手を殴るのでは、最初はサンドバッグで修行してやがて生身の相手に勝つとなるとこれはもうゲームではなく物語だから、サンドバッグを殴る修行ゲームと生身の相手に勝つボクシングゲームがセット販売されていると言って良いんよね。

そのへん掘り下げると、ストリートファイターIIってのは雑魚をバッタバッタとなぎ倒すファイナルファイトから緊張感のあるボス戦だけをハイライトして、全面ボスって構成にして作られたゲームで、ある程度ゲームが上手い人相手に練習を省いて緊張感だけを連続させて与えようとしたものなんだよね。

それでも段階があって、世界の強豪を相手に飛行機で飛び回ってタイマン勝負をするストリートファイターIIにも四天王というボスがいる。通信乱入対戦はコミュニケーション的な要素も注目されたけど、当時のコンピュータロジックより上位である人間が操作するキャラとの対戦というのにそれまでのコンピュータゲーム以上の緊張感を皆が味わったんだよね。

そこまできてから鉄拳の原田さんが「タイマンって面白いっすか?」と全てをひっくり返す発言。これはストZERO2のNEO-Gさんも「最近のゲームは難しすぎる。もうちょっと簡単に勝ててもいいと思ってオリコンを思いついた」と言ってたんだけど、それは違うだろと。

順序を巻き戻すと、ボスの前に雑魚をつけて一度簡単に勝たせてから、満を持してタイマンに持っていくというストーリーに戻してやれば良いんですよ。

そういう意味で昨今は実践訓練への補助線としてのFPS界隈からキルレシオが1:1に近づくゲーム性とかシナリオが重視されてるけど、昔ながらのキルレシオ1:100くらいのゲームをイマドキの映像にした無双ゲーでなく、もっと神の視点である見下ろし型でちっこいキャラでチマチマザコ敵を倒していくようなアクションゲームをおさらいして温故知新の子供向けゲームを企画するのもええかなと。

ちょっと最近は任天堂のひとり勝ちが目立つので、何とか面白さの本質を捉えて逆転したい。新しく作らなくてもプレステのゲームをくまなく探せば良く出来た前例があると思うんだよね。