俺が学生の時にゲーム会社に勤める先輩が「ゲームプログラムなんてビジュアルベーシックがちょっと分かれば充分らしいよ」と煽りでなく話していたが。
当時はウインドウズ98ビジュアルベーシック6が最新という時代。先輩はプログラマーでなく絵描きだったのだが、今にして思うとウインドウズ98のVB6でゲームを作るなんて贅沢の極みで恐らくビジュアルベーシックってDOS版のモノを指すのね。
今でも同人ゲーム界隈ではMUGENというソフトでの格闘ゲーム自作が流行ってるけど、基本はDOS版なんだろうね。画面写真はMacをみっくみくにしてSFFエディターでストIII3rdのケンを拝借してバラしたところ。
想像するに格闘ゲームのプログラマーの仕事ってほとんどツール周りだけで片付いて、ドット絵アニメ制作が大半になるのね。
俺はファミコン上がりなので、4色256ドットの細かい絵でいかにゲームを面白くするかという職人的プログラマーに憧れたもんだけど、IT土方も格闘ゲームのプログラマーもツール作りから始まる大規模ゲーム制作になったら、そんなに変わらないのかなって最近になってようやく。
まだMUGEN本体が動いてくれないんだけど。Java版MUGENが「ある」という風説と出てこないGoogleに怪しいGitHub。このコードホンマに動くんかいな。あんまりブログにクレ厨が検索しそうなワードを入れるとハズレブログになっちまうから書き方も気を使うけど、この趣味開発のためにウインドウズマシン買い足しとか考えると、もうカプエス2で遊んどくほうがええんちゃうかなって折れる時もある。
ほんの最近までデータ全部オンコードでコンパイル一発で全て実装できる派閥の人間だったんだけど、やっぱデータ外部化とミドルウェア開発とかITゼネコン的キーワードの胡散臭い開発をストIIくらいのゲームでも箱庭的にやらないと進まないのよね。
作ること自体とか出来上がったもののの披露とかでなく、自分の手でチューニングできる状態のシステムを手元に作っていじくり回したいって欲求を満たすにはやはりカネで買うより自作になるんだろうな。なかなか個人的に出せる額で外注はできないから。
日曜日まるまるつぶして動いたよMacでMUGEN!!!!!
MUGEN標準のおなじみKFM(カンフーマン)とストIII3rdのケンで対戦。
写真だけでは分かりづらいだろうけど、ストIIXで追加されたケンの立ち強キック「一文字蹴り」のモーションは回し蹴りの中でも絵になってるし、リーチ長くて使いやすい良い技だ。
まあ、ゲーム業界といえばコンピュータ業界の中では花形だけどエンタメ業界のくくりでは落ちこぼれもたくさんいただろう。その中で街行く人が100円玉を落とすかもしれないレベルのビジネスモデルでこんなカッコイイアニメが動いていたのが凄い。