格闘ゲームのルールって誰にも全部は分からないもの

ゲーム開発者でありプロゲーマーでもある俺が自分なりに理解しているゲームのルールてのがあるんです。
それは「このキャラは強いから禁止」みたいな人が決めたルールではなく、ゲームがどう動くかというプログラムの構造というか関係性というか。例えば、黄色いゲージが全部赤くなってキャラがダウンして画面が切り替わったら1本というような基本的な事柄から、体力のようにゲージで表されて目で見てわかるものと「技が当たる」というのはどういうことかなど。
全くやっていな人からゲームがどう見えているかというのは案外わからないもので、俺はファミコン世代で友達同士カセットを交換したり家にあがって座敷のテレビで友達同士ゲームするのは当たり前、そこにチャリンコでゲーセンに行ってファミコンより新しいゲームを目当てに友達との話題の中心はゲームというような子供時代だから、子供なりにゲームの中身がどうなっているか考えながら遊んで、実際に大人になってからプログラマーとして8人しか居ない雑居ビルのパソコンゲーム会社でも何人いるのか数えたことのないビルをいくつも持っている大企業でのコンシューマゲーム会社まで自分の体で会社員として赴いて内部からも外部からもゲームに対する見解はあるのですが、大企業の開発はプログラマーが何人も居て担当箇所を分け合うので、恐らく大好きなストリートファイターIIでも全容をひとりで把握している人というのは制作サイドにはいなくて、後から解析したファンだけじゃないかと考えています。T.Akibaさんとか。
そして、どうして今になってそんな話を始めたかと言うと、格闘ゲームの画面を見ているゲームを遊んだことのない人が意外な想像をしていたんですよね。それは、キャラクターはレバーとボタンで自由に動かせて、ウメハラさんのようなスタープレイヤーは技を出して暴れている、それに対してスタントマンのような人が技に合わせてやられたりダウンしたりを能動的に実行しているショーのようなものと捉えていたんですよね。
まあ、遊んで自分で動かしてみれば誤解は解けるのかもしれませんが、小学生から塾が一緒の友人にも似たような想像をしてゲームは「ぷよぷよ」しか遊んだことがなくてゲーセンでいつも俺が遊んでいるところを隣でみたりしていたヤツがトンデモな想像を吐露してくれたので、これは何からあらためるべきかと考えて、格闘ゲームで「技が当たる」とはどういうことかを書いてみようと思ったわけです。
まず、ストリートファイターIIで左についているレバーはキャラクターの移動で前に入れると前進、後ろに倒すと後退、下に入れるとしゃがみ、上に入れるとジャンプします。前斜め上は前ジャンプ、後ろ斜め上は後ろジャンプ。ジャンプはキャラが地面に立っている時にだけジャンプ開始の入力をして、一旦飛び立つと一定の軌道で着地まで操作できません。
そして、右についている6個のボタンは左上から順に弱中強のパンチボタン、下の列が弱中強のキックボタンで、おおむね弱のほうが動作がすばやく威力が小さい、強のほうが動作が大きく威力が高い。ボタンを押すとジャブや正拳突きに回し蹴り、レバーを下にいれながらしゃがみでボタンを押すとしゃがみジャブ、アッパー、足払いなどを繰り出します。
そして、技はボタンを一度押すと誰がどんな風に押しても定性的にアニメが進行して、いかにも当たりそうなアニメーションのところで相手の体に触れると、相手が何も操作しなくても相手は食らった格好にのけぞって体力ゲージが一定量減るのです。
これを「技が当たる」と表現します。
技が当たるところでレバーを後ろに引いていると、ガードの姿勢を取って技をノーダメージで凌ぎますが、これは自分が技を出していないかつジャンプもしていない時のみで、しゃがみキックはとりわけレバーを斜め後ろ下のしゃがみガードでないと防げず、ジャンプ中にボタンを押して出たジャンプキックはレバーを真後ろに倒した立ちガードでないと防げません。
だから、互いに少し離れたところから始まって、技が当たる距離まで進む引くで距離を取り合い、出した技が当たる空振るの駆け引きがあり、そこにガードを崩す投げ技とガードの上からも体力を減らす必殺技波動拳と、それを飛び越すジャンプキックなどで、目には見えないけれどゲームとしての駆け引きがあるんですよね。電源切ったら勝ちとか、関わらなかったら勝ちという風に全くゲームが画面やスピーカに示すサインを無視されたらそれ以上は説明出来ないんですけど、通電した基盤が画面で示す以上は黄色いゲージが全部赤くなってダウンした方の負けで立って残ったほうが勝ちというルールを参加者全員が承諾して始まるんです。
ついで、文章では説明しづらいいわゆる「当たり判定」について詳細に解説してあるウェブサイトを見つけたのでリンクしておきます。そのサイトの執筆者さんもいわゆるゲーム好きでミイラ取りがミイラになったようなスキルスミスのバグさんなので、みつけてちょっと嬉しかったです。
7時間目 ~当たり判定の基本~ | ストゼミ | 活動報告書 | CAPCOM:シャドルー格闘家研究所