今日の遊戯王DS(同じレギュレーションでゲームを煮詰めたい)

ネットで検索するとき「遊戯王 最強デッキ」とやっても良い情報は手に入らない。

これを「遊戯王 優勝デッキ」とするとショップデュエルの結果がたくさん返ってくる。

その中で今季は「オルフェゴール」というカテゴリーが各地で猛威をふるったようだ。

競馬する人なら駿馬オルフェーヴルが8馬身差で駆け抜けるさまを連想するだろう。

ひとつピックアップされた優勝デッキをながめると、同じカードが3枚ずつだった。

確率的に自分のベストの勝ちパターンをドローしたければ同じカードになる。

だけど、強力な制限カードは1枚でコンボ級のアドバンテージを生むわけだから、何とか工夫してもうちょっと強いカードを入れて、それによってデッキの動きにムラっけが出てきた時に臨機応変に使いこなせるようになると、もうちょっと強くなりそうだ。

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確率は誰でも知っているだろうから、もう一歩踏み込んで期待値を求めると、同じカード3枚で定性的に得意を伸ばすより、引きが悪い時や相手の調子が良い時に巻き返せるカードをデッキに入れて、粘れるようにデッキを組む。そうするとターンが進んで制限カードをドローする確率が少し上がるので、もし引けたら逆転するということまで考えると、期待値としては「デッキ中で最弱だが戦略的に相性の良いカード」を「デッキとのとは相反関係にはならない大きな効果の制限カード」に変更したほうが強いんじゃないかと考える。
前にも書いたが俺の望みは禁止カード改定や新カード発売の無い世界でひとつのゲームとしてトレカを煮詰めたい、ということだ。現実のトレカはルールがすぐに変わってしまうので、じっくりとした思考型のゲームのように思えて、流行に敏感で商売としての交易を度外視してお金でカードを買う人に大幅有利なゲームだと思う。

なぜ辞めたかというのも併せて振り返ると、勝ったら勝ちだと言うならもっと大きな財力で同じもので張り合われたらどうなるか、となった時にトレカをトレカとしてでなく思考型のゲームとして考え直す必要が出てきて、そこに店ぐるみの財力で挑んでくるものと新セットがどんどん出る環境では自分の財力では分が悪いと思い始めたからだろう。

俺もしぶとく勝ったが、だんだんとお金を使わないで安売りカードを買って知恵で勝ったつもりが高いカードをせっかく買った店にとっての上客が不機嫌となったのを見て店員から「商売の邪魔するんじゃねぇ!」と追い払われる格好になったのを根に持っている。それで今まで貯めてきたカードのダンボール箱を丸々送りつけてデジタルに移行した。

それまで俺は「あんなもの買えば勝ちや!」とすねた態度の貧乏人は敵だと考えていたが、店に「商売の邪魔するんじゃねぇ!」と言われるなら買わない貧乏人の側に回って知恵のみで戦うことを自分の方針にしようと考え方をあらためた。

DSで遊ぶというのが金持ち感覚か貧乏人感覚かというところが最近の線の引きどころ。新しいゲームで即効性の派手で楽しいゲームをポイポイ買い換えるのでなく、時に腹立たしくなるほどじっくりやらされる思考型のゲームをコンピュータ相手にしぶとく続けられるか。それが出来るなら、デジタルゲームはなかなかにお買い得だと思うのだ。


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