神に導かれたマジックザギャザリングのデッキ

俺はマジックザギャザリングからひとたび退き、その時カードを全部処分した。

それからリミテッドの大会に時々出て、その戦利品だけをふたたび少しづつ貯めた。

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そうしているうちにどうしてもスタンダードのトーナメントに出たくなって、有り合わせのカードでデッキを組んで出場した。忘れもしないプロツアー京都の予選だ。

なにせカードが無かった。白ウィニーを組むにも平地すら足りない。60枚トーナメント級のカードを集めることで精一杯の状態で勝ち方を考えた。アラーラの断片のカード「天望の騎士」での奇襲である。

どうにか2勝くらいもぎ取ったという記憶だが、履歴を見ると55ポイント獲得している。ウィニーに天望の騎士を絡めるアイデア自体は成功だった。

そもそも、青白緑で出ようと思った時から何か自分の中に変化があった。リミテッドで3位入賞した時に1位から白黒青赤緑の順で景品が配られて、俺は皆からのイメージは青赤使いであり3位の青はお似合いだしデッキはそれが一番強いと皆から言われた。

しかしデッキが強くてもあと一歩の運がつかめない俺は白と黒に不思議な魅力を感じ始めていた。マジックザギャザリングの決勝試合が黒対白になることは良くあったからだ。そのとき「もしかして自分も白を使えば」という予感のようなものが降りてきた。

カードはそんなに無いが、デッキをもういちど組もうと思った。その時のカードが「天望の騎士」で、まさに天を望んだわけである。

その後、俺はゼンディカーの白デッキを手に入れた。

通例、白デッキには1枚の天使が入っているものだが、ゼンディカーのたった1枚の白のキラレアは1マナ1/1の見習い騎士でレベルアップを備えた「闘争の学び手」だった。

それで満足して「あの苦い肝の味がする過去の記憶は何だったのだろう?」と心が軽くなった。「レベルアップ」出来たのかな。