いかにして地図をアタマに叩き込むか

小学校の社会科から、高校の地理まで俺はとにかく地図を覚えるのが苦手だ。

過ぎ去ってみると「地理が苦手だった」という記憶だけが残っていて、地理を復習しようと高校地理の学参を買い、読んでいたのだが、何か根本的に問題が違う気がして中学校の地理の漫画本を買って読んでいた。俺が中学の時は中学地理はまだなくて現代社会という科目名だったような気がする。

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それで、結局の所漫画本を1冊読んで問題を解くとそれなりに答えられるが、1冊の漫画の中でこのユーロの地図のひとコマ。ここさえ覚えられたら全て解決な気がする。

思えば小学校の社会科の日本地図でも今でも関東の埼玉、栃木、茨城あたりの配置が怪しくなってケータイで地図を見る。歳を食うと固有名詞を新しく覚えるのが辛くて、テレビを見ていても芸能人の顔と名前が一致しない。地図も配置や形状と固有名詞が結びつかない。

この辺の形状と固有名詞を結びつける脳の部分が良くなると、俺の成績は伸びるんじゃないかと夢を見ている。実は数学も定義から公理を求める証明題は大好きで、何故そうなるかを突き詰める分には面白かったのだが、証明された公式を覚えて公式同士をつなぎ合わせて応用題を解くのは苦手だった。

二次方程式の一般解でも公式が頭に入らず、試験直前までノートを見て覚えておいて試験時間まで記憶を持たせることで何とかしようとした覚えがある。

結局、数学を復習した時に「ニエーブンノマイナスビープラスマイナスビーノジジョウマイナスヨンエーシー」という呪文を唱えて丸暗記して、ルート記号は抜けているがこれで一般解は何とか頭に叩き込んだ。

問題は地図である。俺は受験戦争から就職氷河期の昭和53年生まれなのであるが、受験期に「受験は個人の才能とは無関係に愚直な努力だけで誰もが報われる公平な仕組みである」という論が強かった。しかし俺は決定的に他の人より記憶力で劣っているという感覚があり、それをどう克服するかが課題で、会社員時代はノートやメモを大量に使うことで他の人より業績を上げることが出来たが、こと受験となるとこの記憶力の欠陥に打ちひしがれるのだ。

俺が受験と向き合う時に最も恐ろしかった経験は、社会人で再受験を考えた時にそういえばやっていなかった科目をおさらいしようと英語の熟語問題集を開いたら、栞のページだけ白紙で、そこ以外をめくると全ページ鉛筆で解答がビッシリ書かれているのを見たときだった。全部やったのに、やったことすら覚えていないのだ。勿論単語や熟語も記憶からは抜け落ちている。

とりあえず、最近やったことと言えば「埼玉は東京の北」という文章で覚えて、県名が白紙の地図問題だったら埼玉の位置は割り出せるという覚え方である。

そんな俺でも「イタリアは長靴」から長靴を思い出して地図と一致させることは出来る。つまり幼稚園や小学校低学年のレベルではモノと固有名詞は結びついている。

しかし小学校高学年の社会科から、中学高校の地理歴史などがサッパリダメだ。

反対にプログラミングの関数名変数名の命名に関して悩む人が一定数いるらしいが、俺はそういう時にパッと名前を付けられる。これは世の中の固有名詞が語の意味と結びつかないレベルで丸暗記させられることに対する拒否反応と、新しい名前を自分でつける時に体を表す語をすぐに連想できるという特技が結びついた結果だ。

最近、そういう意味で覚えたことといえば東大阪線瓢箪山が標高で示されるような山岳でなく二つ山の古墳の跡地であって、古墳の高さが50メートルくらいでひょうたんのようであるということである。ならば、教科書レベルの社会科知識を全てこのレベルまで詳細に覚えられるか、どうだろうとなると、俺の勉強はまだまだ付け焼き刃のレベルで東大文系で主席くらいまで行くと入っている中身の量が試験の点数の比率以上に相当にすごいのかなって想像してるんだ。

鹿児島や北海道は間違えないから、入り組んだ関東が取り分け覚えにくいのとユーロが覚えにくいのも似ていると思う。

しかし、ここまで明確に苦手が定義できたのだから、この先はそこをどけて他で点数を取るという試験で合格点に達するためだけの勉強法と違って、明確に自分の苦手を克服する勉強法を編み出していけるかということが課題。そう考えたほうが受験勉強から得られるものとしては大きい。