ウェブ2.0ってブラウザの仕組みを知らない人に対するイタズラだったんだよね

はてなダイアリーがついにサービス終了して、ジオシティーズに続いてウェブの歴史と呼べるものの証拠が隠滅されていってるなと感じるんですよね。

2ちゃんねるが完全にウェブの黒歴史として抹消されるのは分かるけど、それでも2ちゃんが良かったという人がいるようにケータイが便利になってニュースが手軽に読めて個人ホームページとか初期のブログがもういらないって人も分かるけど俺たちの大切なものだったんだよな。

それで、あの時代にあったのは何かと言うと自分たちが書いてアップした文章が評価されたわけでなく、ケータイがまだ不便でウェブと言えばブラウザでホームページを見るだけ、世の中はURLを書いた名刺やチラシを配っているというときにJavaでHTMLリンクを文章など可読性のあるものとリンケージして機械式にリンク集コンテンツを毎日更新しながらバラ撒くというウェブ2.0の仕組みが「ウェブプログラマー偉い」みたいな世界観を作っていたんですよね。

まあしかし、それが個人運営であるがゆえに「俺偉い」をゴールとしている人があまりに多くて頓挫したというのが落とし所。みんなのためのウェブというなら個々人がケータイを容易にカスタマイズできる現代のほうが遥かに便が良くて、みんな俺のところに来ていっかい俺の駄文と名前を拝んでから好きなところにジャンプしろというのはダメなんだよね。

ただし、それらはGooglePlayストアで自分のケータイにインストールしたアプリから広告を押してしまうとブラウザが立ち上がるというほど悪質ではなかったはずだよ。

まあ俺も個人的な事情というか病気で入院して退院してからは自分のことでいっぱいだったから、誰かが暇してパソコンでウェブにつなぐときにまず最初に見るサイトであろうとする努力を怠ってきたし、Googleからのお金の誘惑にも負けてしまった。

Googleとの契約でウェブでは勿論内密にでも他社に額面を教えてはならないってのがあるんだけど、プログラマーをしていた時も事務所からは言ってはいけないと言われていた給料を開示することで契約を更新して年収が良くなっていったという経緯はあって。

それでも従業員12人の会社と60億人が利用するGoogleじゃ相手に回すものが違いすぎるだろうとは思うんだけど、参考に別の広告代理店を通さないウェブ広告の単価で行くと10倍近い値段の差があって、手続きを自動化するために搾取されている歩合はなかなかにバカにならない。他の仕事をして更新をやめて完全自動で放っておくならGogoleとの契約は有用だけど、毎日手仕事をする時間と気概があるのなら作戦変更すべきだな。

ウェブ2.0は振り返るとイタズラのようなものだったけど、無くなってみるとアレがあった時のセルフプロデュース効果ははてなブログに移行して売れない物書きか芸能人か何かに見えるよりもプログラマーの力を世に示すいい材料になっていたよね。

プログラマーがタレント事務所より下っ端として使われているのは面白くないんだ。


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