形骸化した駆け引きの名残と大会優勝とのトレード

これでもストIIX全米チャンプを1回取ったことがあるのですが。

人との距離感で素直に「わーすげーな」思ってくれる遠い人

ゲーセンで対戦したことがあって「アイツになら勝てるのに」妬む人

長い付き合いで「ついにその日が来たか」と讃えてくれる人

反対にもっと長い付き合いで「ガキの頃から知っている」と上に出る人

色々いるんですけどね、最近また自分のプレイを考え直してます。

 

勝ったは勝ったけど、そんなに礼賛されないのって下手に見えるから

16年前の当時、日米の格闘ゲームは圧倒的に日本優勢だったのよね。

まあ、初代ストIIの頃から日本でプレイしていた普通の「クラスいちばん」

くらいの人が親の旅行でラスベガスに行ってカジノ場でストII遊んだら

ちょとしたヒーローになっちゃったって話を聞いたことはあったんで

 

俺が行ったネブラスカ州もラスベガスのあるネバダ州からほど近く、

カジノ場から引き払ったゲーム機がゴルフ場の休憩所に多数やってきていて

そこにゴルフをするお金はないけど暇な人がちょっとたまってゲームして

ザ・インターネットの力で客を呼び込んだら本当に日本人がやってきた!

みたいな感じだったのよね。

 

 

それで、ストIII3rdとGGXXとストIIXとカプエス2の大会があったんだけど、

普段はそんなに上手くは見えない俺が何故勝てたかと言うとそれも色々と。

簡単に言うと「昔取った杵柄」なんだけど、10年ってなかなかの年月で。

 

そもそも、ストIIって弾打つかジャンプするかの簡単なゲームなんだけど、

まあ弾ひとつ打つのも隠しコマンドみたいなもんだから、それ以前のレベルで

飛び込んで、相手がガードして、歩いて投げるのは「投げハメ」と行って禁止

また、体力が最後のゼロドットでギリギリ耐えて生きるハラハラ仕様があるけど

それを波動拳でガードの上から削って勝つのもあっけないから反則みたいな

そういう馴れ合いルールが出来ていって、元々なんでだったか忘れられて、

ルールを守りあって出来ている輪の中で強いとされている人が有名なんだ。

 

 

それで「なんでもありなの?」と聞いて「そうだよ」と通訳さん。

普通に待ちガイルしてたらアッサリ決勝まで勝ち上がって、本田相手だった。

その本田にも勝つと、相手が不服そうなので

「フィッチ、デューユーシンクベターガイルオアホンダ?」

と何となくの中学英語みたいので相手に尋ねたんだ

相手はうーんと考え出して、ぼそぼそ話す。

通訳の人が「わからない。そんなこと考えたこともない」

というので、左右を指さして目の前で交差させて

「エクスチェンジ!・・・じゃなかった、チェンジ!」

「チェンジ?オーケー!」

となってその場で俺本田対相手ガイルを始めたんだ。

そして本田で相手のソニックにジャンプ小パンチで飛び込んで中百烈

からしたらストIIダッシュで田舎のゲーム友達「ナンちゃん」と

遊んでいる時に俺が勝ちすぎて相手が怒って

「キャラ変えろ!やったるわ」

となって、キャラ交換してもこっちが勝って

「お前なんやねん表出ろや!」

となったのが脳裏をよぎったんだけど、アメリカ人、自分の膝を殴って

のちに笑顔。

 

そっからさらに16年経っても続けている人は続けているんだけど、

それでも後から始めた人って、最初の方に禁じられた核となる駆け引き

甘いなぁと思うところがいっぱいあるんですよね。

 

帰り際に通訳の人から

「カーメン、あの本田ガイルのチェンジのあとは負けておくものだよ」

と言われて、それは中学の頃に分かっておくべきことだったのかも知れない

ただ、俺が中学の頃はゲーセンに学ランでボンボンが来て勝ちまくっている

ヤンキーとか土方のオッサンに混じってカツアゲ喰らわずにビキッとしてる

 

それで全部周りからは許されていた部分もあるんですよね

いやほんと個人的な思い出話なんですけど。

 

これでもストIIX全米チャンプを1回取ったことがあるのですが。

人との距離感で素直に「わーすげーな」思ってくれる遠い人

ゲーセンで対戦したことがあって「アイツになら勝てるのに」妬む人

長い付き合いで「ついにその日が来たか」と讃えてくれる人

反対にもっと長い付き合いで「ガキの頃から知っている」と上に出る人

色々いるんですけどね、最近また自分のプレイを考え直してます。

 

ひとりでゲーム理論をじっくり考えて、自分の弱点を補うように練習して

上手くなったはずなのに、ゲーセンに行くと昔の自分がそうだったように

下手に見えるけど首の皮一枚で耐えてなぜだかこっちが負ける相手に会う。

 

みんな「この人のああいう部分がこうなったらもっと良いのに」と考える。

けれど、どんな人であれ、その人の目いっぱいの計算でその人がそうである。

そんなことを近頃じゃ考えちゃうのよね。