眠くなるまで麻雀を

徹夜麻雀ほど不健康ではないが、布団にうつ伏せに寝て3DSの麻雀を寝落ちまで打った。

久しぶりなので腕が落ちたというか、テンポよく打とうとすると相手の捨て牌を見て自分の手牌を把握する余裕がない。タッタッタと3人に切られてもう手番かという感じ。

近頃は歳のせいか貯金が増えてきたせいか焦りが無い。20代は脇目も振らず突っ走ったが病気してからの30代はそんな無鉄砲な20代に対する後悔の念が大きかった。上手く行っている時に後輩に「人間はやらずに過ぎた経験より、やって失敗した経験のほうが良い」などと力説して、なんでもやってみる1手だったが、それも怪しいものだ。

なぜならそれは、自分が心からしたいと思うことなら当てはまっても、他人から誘われた行動などには当てはまらないからだ。

まあ、お説教はこのくらいに、麻雀をやめたのは当面の目標であった1000局を達成したからであるが、一昨日辺りから昨晩の就寝までで1100局を超えている。なんでもマイクロソフトの麻雀ソフトが5000局で十段になったらしいが、俺1000局で麻雀格闘倶楽部のマスターになってんのよね。もしかして天才と自分で思ったが、それが運によるものか当時と現在でのプレイヤーの腕の差も加味しなきゃだし、昨日あたりに「もっと強く成れる」という確信が湧いた。

とても簡単な見落としに気付いたからだ。俺はテンパイ即リーチ派だったが、平和のみでリーチして1000点かけて上がり1000点増し他家1000点増しではリスクと釣り合っていない。それでも勝てているのはリーチ宣言は高目と判断されてリーチされると降りる人が多くコンピュータの上位のプログラムも似たような感じなのだが、そういうハッタリリーチを安手で潰されて接戦で2位3位ということを経験して、3900点が7700点になるような点計算くらいからリーチを掛けるのを目安に安手を降りると、もっと良くなった。

まあ、俺がメキメキ強くなったのは素人の頃からコンピュータで練習してきたからだ。拙作である麻雀ベーシック「大三元」で原始的なアルゴリズムを作り、そのアルゴリズムを逆読みしてロンで当たりやすところを狙う練習から、手作りだけでなくオープンで相手の捨て牌がどんな感じだと手牌はどうなるかを一覧的に見ながら遊んだりもした。

手持ちの3DSの麻雀で既に1位2位率はかなり高くなり、満足していて相手をもっと強くして自分を高めたいみたいな気持ちはない。どちらかというと、相手コンピュータと同レベル以下の麻雀ファンを捕まえて、安いレートでちょっとずつお小遣いを稼ぎたいと考えている。ちょうど仕事でもプログラマで大きな契約を取ってくるよりも、20代の始め頃みたいに月給14万くらいのアルバイトでいいから先輩に甘えてパソコンの画面を眺めてダラダラと仕事をしたいと思ってしまった。

後悔の20代に戻りたいってのも矛盾してるようにも思えるんだが、この後悔は二度と戻れない若さを思う後悔なだけで、選択の失敗を思っているのでは無くなったのだろう。

ほぼ期待値等価に思える何切るで切ったほうに寄り添う牌が来たみたいな「あ~畜生!」を悔しく思うか、あの時点での判断では等価だったから2分の1の賭けに敗れただけでミスではないと自分をなだめるか、それとも河の捨て牌の流れから、もう一歩踏み込んで見えている以上の牌に対する見込み期待値分析が甘いのかと考えたり。

とかく、昨日は麻雀をひたすら打った結果、今日ブログに書きたいことが出来た。

麻雀の負け分の踏み倒しは債務不履行ではあるが、麻雀でカネを賭ける以上は賭博になって刑法にかかるので民事的に取り返す以前に刑事罰を乗り越えなければいけない。だいたい、俺が素人麻雀で稼いできたのは毎回500円から2000円くらい。それも勝ったら全員に缶コーヒーくらいはお返ししてきた。それが麻雀とは全然関係ないところで30万円の商取引を35万に融通する相見積もりで35万円を取ったらその相手から麻雀に誘われて1万4000円負けて、35万の取引自体も33万円に事後に値切られた。約束より2日余計にかかった。

勘ぐり過ぎは良くないが、恐らく同じ取引で中華マフィアが間に入って取引を監視したかったのだろうと結論づけ、警察にも相談したが、全容を説明するためには賭博の自首が必要になり、警察としては賭博の自首で微罪容認、あとは自力で証拠を集めて民事訴訟頑張ってねと言われて約4万円を諦めた。

博打の歴史に政府による取締と自由民権運動の対立が挙げられることはあるが、その先駆けに中江兆民ホッブスリヴァイアサンやロックやルソーで語られるような社会契約説を和訳していた事を知り、おお高校倫理で習ったことはこの頃に出来たことなんだなと思った。なんで自由なのにやっちゃいけないことがあるのか、みたいな。

だいたい、2000円の賭けというのが俺の金銭感覚でマックスである。いやてめぇパチスロで3万円賭けたことあるだろと言われるかもだが。アレは完全に金銭感覚の麻痺で、飯を食うのに280円の牛めしくらいからラーメントンカツステーキ和食と2000円あればだいたい事足りて3000円のバイキングとかどうせ取って食うのは2000円分くらいで店にいっぱい食べ残しを作るわけで、あまり興味がない。

俺は服を博打で買おうという発想がなく、メシ代以外に金銭との交換が明確にイメージできる情報が少なすぎる。主婦みたいに日用品をドラッグストアとかで買っていると、メシ代よりも金銭感覚が細かくなり、麻雀で2000円も勝てばカップの焼きそば1週間分に洗剤とシャンプーまで買えてしまう。散髪も理容に行くよりダイソーで髪切りばさみを買えば100円で出来る。鏡二枚も200円で既に持っている。

なにより、テレビゲームの新機種が3万円くらいだし、パチスロだって1万円あればかなり楽しめるので、麻雀で1万円というのは遊び代として高すぎると思うんだよな。

なんとか、もっと安価に楽しく遊べないかと常々考えているが、俺は既にゲーム機に300万円くらいは払ってきたし、レコードもいっぱい買ったし、絵画のセールスにだまされてやったこともある。もったいないことをしたと思ったこともあってギターの練習をしたこともあるが、普通の人はギターの稽古ではなくカセットやCDのダビングを練習する。

同じ日本の中にも金持ち世界と貧乏世界は同時並行に進んでいて、そこを往来すると片側の世界から出たことのない人からは想像できないような自由があるのだ。麻雀はまぁ、貧乏世界の博打だと思うんだよな。徹夜とかしんどいし。