部屋の掃除で出てきた未開封パックがあるのだが

MTGには山から出る赤マナひとつで唱える「稲妻」のカードが有る。

稲妻はクリーチャーかプレイヤーに3点のダメージを与える。

プレイヤーのライフは20点なので7回稲妻を唱えると勝ちになる。

まあ、トーナメントでは同じカードは4枚までであるが、思考実験として稲妻40枚と山20枚の60枚デッキを考えて、最も速くゲームに勝つためには1ターン目山1枚稲妻2ターン目山山稲妻稲妻。3ターン目山山山稲妻稲妻稲妻。4ターン目にもう1枚稲妻を撃つと勝ちになる。必要な稲妻は7枚、必要な土地は山3枚。

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まずエクセルのマクロで綿密に計算してみた。まだ、2次元マトリクスの範疇であり詳細な実値計算はどうしようか試行錯誤中であるのだが。特にブログに貼り付けて人に一覧的に見せる方法の面で。 

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そんなこと考えなくても7:3で欲しいなら素直に含有率を7:3である42:18にすれば良いだけではないかとふと思った。

まあ、それに対して10枚目を引く4ターン目に3枚目の山を引くケースと3ターン目に既に山を引いていて10枚目に稲妻を引くケースではゲーム展開が違うという意見もある。そうすると、最初の計算もあながち無駄とは言えないわけで。

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しかし稲妻は初期のコモンカードとは言え絵葉書1枚程度の価値はあり、40枚集めるだけでも結構に高価である。

俺も夢中でカードを集めていた時もあり、ハマっている時には1枚6000円くらいするプレミア物にも手を出した。1万円札でも紙切れでありMTGのカードも紙切れとは言えバイヤーがいて相場があるのでお金をお金と交換したような感覚なのであるが、その価値は円やドルほど広く認められているとは言えず、証券として認めているのはごく一部のファンのみ、その他の人からはゴミであり、流通性と利便性に優れる円の価値を認めなおした頃にはほとんどすべてのカードを手放していた。

残っているのは、超強いプレミアカードでなく、まあ普通にゲームを俯瞰した場合にマンガ的なプレミアカードであるドラゴン3枚と、クソザコの寄せ集め40枚デッキである。プロツアーに出るならいざ知らず、始めたばかりの人と遊ぶことを想定するとそれでも強すぎるカードである。

カードが売れるのは遊ぶ人がいるから、そのゲーム中での強さに価値が認められる。そうでない場合、パックに封入されてひとつ360円が定価だから、市場価格は未開封のほうが安定している。だから、プレミアカードを手放した後にイベントなどで手に入れたパックは未開封のまま持っている。

地方住みなので、ゲームのために都市部に移動するだけで交通費がかかる。ひと駅で行けるショップは閉店した。歩いて行けるショップも無くなった。最寄りで電車賃300円、カードひとパック360円である。確かに俺もファンであるが、どう考えても入れ込みすぎの日々だったと振り返る。

ゲームで遊ぶこと、勝つこと負けることよりも、アイデアを出してデッキを組んで上手く狙い通りに動くか実験するのが好きだった。


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