古いギター教本をあらためて読んでみた

42歳になりました。

 

正直、1年前の41歳は切り込み隊長のブログに毎年「何歳になりました」というのを読者として読みながら、自分の年が段々増えていくのに「41歳になっちまった」と心をこめていたんですよね。昨日の朝もそうだった。

けど、41歳にはギターの弾き語りをレベルアップしようと一青窈の「ハナミズキ」を何となく選んで半年以上毎日弾いてみてたんですね。難しくて形にならないながらも、武部先生の名曲をなぞることが何かになると信じてみたの。

そんで、なんとなく心に響く曲を弾き語ってみて、自分でビデオ撮影して、聴いてみるとそこまで捨てたもんでもないかなと思えたのよ。

それが昨日、42歳の誕生日。長らく会っていない母親からおめでとうの電話も来た。

 

さて、夢だったギターの弾き語りが形になって動画アップして視聴者カウンタが増えても、自分の生活に即座に変化があるわけでなく、近所の文化会館のホームページなど見て、教室に習いに行こうかそれとも講師として雇ってもらえないかとか、考えた。

講師の先生俺より若いし、弾き方は人それぞれなので習うべき上手いところもあるけど、授業料と自分と相手の差を考えるとちょっと払えないかなと思う。

 

そんで今日は朝からテレビを見ていて、被災地のことなど思うと電気代垂れ流しの極楽生活を少し省みて、いちどテレビとビデオとパソコンを主電源からコードの電源まで落として、明かりとストーブだけって状態にしてみたのね。

 

そのまましばしボーッとして、ふと本棚のギター教本を読み始めたの。毎月40曲のスコアが載っている雑誌をギター始めた頃に気まぐれで2回取ったの、ほとんど読まずにずっと部屋に置いてあった。いちばん読んだ本はギターを買った時に楽器屋さんが付けてくれたコードブックで、雑誌の中にも見開きでコード早見表があるのね。ギターの歌伴はこの早見表だけであとの情報はいらないんじゃないかとすら今では思ってる。

 

それでも注意深くページをめくっていくと、坂崎幸之助の手習いギターと言うページでオープンハイコードという豆知識がギターオタク的に新しいなと思ったの。他は知識としてだいたい分かるけど、早見表のコードブックにないオープンハイとは何ぞやと。ワクワクして読んで、そして読み終わってギターを抱えて弾いてみたら「だまされた」と思ったんだ。

 

てか、基本形となるコードは音楽の歴史を経て「いい響き」とされる音の組み合わせが指のポジションとして定型化されたものだから、チューニングしてちゃんと押さえてかき鳴らしたら、基本的にはそれ以上のいい響きの音楽ってのは発見されてないんだよね。

 

それでも、坂崎幸之助さんは大先輩に当たるわけで、様々の演奏の中で培われた経験として、2度とか3度の和音でなく、7thとかsus4とかadd9があるように、オープンハイコードというのも楽曲の流れの中でいい響きになる前後関係が紙面の都合で絶たれた何かのヒントではあるのかなと思い直したんだ。

 

ある意味で、俺が最初に習ったメジャーコードは繰り返しになるけど音楽の歴史があって「コレ押さえればオールオッケー」って様々のミュージシャンが認めてる和音から出発しているから、出来るようになったらあとは歴史を振り返ってなぞってみるのも趣味としてとか勉強としてとか、色々の意味はあれ、新しい音楽なんてのには滅多なことでぶつからないという覚悟もまたいるのかなと。

 

ああ、出発点は随分出遅れたけど、俺も多分普通の42歳の範疇。音楽好きでこころざしてデビューして老けて売れなくなって若いバンドの面倒見てる音楽プロデューサーみたいのに憧れて、飛び込みでなんちゃってプロデューサーのえらいさんごっこでなく、出来る楽器はギターだけで、それでもこの業界のやり尽くされてる部分と未開の可能性のある部分の嗅ぎ分けくらいは出来るようになってきたのかなと。

 

そう、42歳。

 

もう、42歳。

 

まだ、42歳。

 

まさに42歳。

 

42歳になりました。

そんな感じ。