ついに小指が動くようになってきた

ギターの稽古で小指というとGメジャーコードを弾く時に使うんだけど、そうじゃなくてヘビーメタルの長髪のギタリストが歌の二番と最後のサビの間でメチャメチャ速く弾く速弾きソロギターみたいの俺もやりたいと思って、その昔に地獄のメカニカルトレーニングという本を買って大して試さずすぐ諦めて本棚に仕舞ってあった。

それを先日思い出して、本を読み、1ページ目の譜面を半分くらい覚えて、そればっかやることにした。全然弾けなくて悔しくて挫けそうになったが、とにかく自分にできるとてもゆっくりのペースで譜面通り指をなぞると、小指の力が弱くてギターの弦から音が出ない。

それでもそのことを思い出したらギターを抱えて譜面どおりにやって、今日になってふと小指が動いて音が出ているということに気がついたのであった。速弾きとは呼べないが。

ところで、今日それに取り組む前に電子レンジで紅茶をあたためるとき、セットしてから目をつむって秒を数え、ピーッと鳴るまで、家のレンジはチンではなくピーなのね。鳴るまで目をつむって数えていると、ちょっと早すぎたりするんだ。

俺の記憶では子供の頃はそういうの正確だった。ファミコンのし過ぎと関係あるかも。ギターよりドラムとかのリズム楽器のほうが合うんじゃないと言われたこともあって、その時はドラムなんてと思ってたけど、それだけ空でピッチが正確だったんだろう。

それが、今ではピッチがずれてしまう。レンジのピーよりちょっと速くなる。

それでも小指は動くようになったので、差し引きでどっちがどうかは分からんけど、出来ることがひとつ増えて、いやリズムがひとつ減っているから差し引きでは増えてないか。どうかな。全部が全部出来なくても、自分のやりたいと思ったことの中から出来ることは増えているけど、出来て当然だと思っていたことが実は当然でなく、既に自分には色々の能力があったのに、それに気づけず別のうさぎを追うことで失ったものもあるのかもしれないなとも考えてしまった。

まあ、ピッチは感覚。小指は筋肉。身体的に出来ることをどんどん増やしたいとは思っていて、コップに入れた飲み物をかき混ぜる時左手で混ぜている。そうすると右手が衰えたりしないかと思うので、歯磨きは右手でしている。


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