ことのはじまりはストリートファイターIIの台不足

人間、忘れていく生き物なんですね。

どうしてゲーセンでストリートファイターIIの対戦をしなきゃならなくなったか。ひとりでコンピュータと遊ぶのじゃ満足できないか。思い返すとバカだったなと思うこといっぱいあるけど。

 

まず、ストリートファイターIIが稼働しだした初期ってゲーセンに行列が出来て1時間待ちとか2時間待ちで10分遊べるかどうかみたいな大ブームがあったんですよね。

それで8人倒して「ボクサーが出た」「バルログが出た」でいちいち驚いて、ついには誰かがボスを倒しちゃう。みんなボスを倒しちゃうくらいになると待ち時間はいよいよ本格化して、そこで待てないお客さん同士を戦わせて潰し合うという混乱期に入っていったんですよね。

強いやつ決めるためとかじゃなく、子供同士のオモチャの取り合いを引っ張り合いでなくゲームの勝敗で決めるというゲームの好きな子にはこの上なくアツくなれるルールだったんですよね。

 

なんで最近になってそれを思い出したかと言うと、確かに俺には子供の時に親に買ってもらったオモチャがあったし、ゲームでも何でも持ってる。けど、どこかで自分の持っているものは世の中で最高のオモチャなのかという焦燥感もあって。レゴのセールスコピー「子供には最高のものを」が刷り込まれてると思うんですけどね。それと、俺は主にパソコンで遊んでたまに3DSPS2XBOX360で遊ぶんですけど、振り返るとセガサターンくらいでもう充分だったんじゃないかって後ろ向きのベクトルとスイッチやPS4ってもっと面白いのかなって前向きのベクトルでひとりの人間がふたつに割れそうになるんですよ。

 

そして俺の職業についての夢も「最高のゲームを自分で手がけたい」だし、声を上げて歌っていたミスチル桜井和寿の所属レーベルの名前は何故かトイズファクトリーだったな。


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