今日のカプエス2(切磋琢磨)

世の中には様々な競争があるが、競争の体を取っているものは走者がいて同じコースを走ってゴールまでのタイムを競う。そして、大抵の場合抜いて抜かれてではなくブッチギリで勝者が決まったりするものだ。ただ、2着以下まで気を配ると、あるいは競馬の差し馬のように最初は後ろについていたものが追い越すケースは時々見受けられる。オートレースはマシンの速さで決まるところが大きい。

そのイメージで持ってして現実世界の複雑な競争、ただの徒競走でなく複雑なルールのスポーツやオートレースのレースそのものでなくマシンの開発競争、経済的な競争などを見ると、どちらが先を取っているかというのは決められたルールに則った結果でどちらが勝ったかという点しか見て取れない。

勝敗のみに着目していると、分かりづらいのだが、勝っている方が負けている方からも技を盗み取ってつまり技術的には何かでいちど抜かれながらも、ひとまとまりの勝負の体で見た時には元通りに勝っているというのは良くある話ではないだろうか。

少し例えは違うが、プロ野球のドラフトなんかもそうだろう。勝ち負けが決まってから、勝因だとお互いの監督が思った選手を交換する。俺の場合カプエス2ではAベガをドラフトしたわけだ。八神庵を取っているのはチームが全くかぶってしまうと、勝負の中に新しい要素があってもギャラリーアピール的に被せたことだけが際立ってしまうから、異物の要素を入れている。

そして、3キャラ目をブランカにしたのは、これはまだ俺の中でブランカがいかなるキャラか飲み込み切れていない部分があり、自分で使って納得行くまでやりたいからだ。例えば自分が豪鬼で相手がブランカだと斬空波動に対する前転キャンセルローリングが辛い、自分がガイルで相手がブランカだとためていない時飛び込まれるとジャンプの速さとジャンプ攻撃の攻撃矩形の大きさの問題でこちらの対空技が潰されるなどのいやらしさがある。

だが自分でブランカを取ってみると、ナコルル相手が嫌だ。キャラランクの総合点でブランカが強いと漠然と捉えていたものが、1キャラごとのダイヤグラムとして納得してゆく過程を踏んでいるのだ。3キャラのチーム戦なので自分の得意キャラを3キャラ集めると、作戦的に近いキャラが集まり、苦手な相手も近くなることがあった。だから毛色の違うキャラを使いこなせるように取り入れて、チーム力を上げようとしていくと、他のプレイヤーのチーム構成に納得のゆくところがある。被せて後を取ることがプライドから許せないこともあったが、Aベガをドラフトすると決めてから、他のAキャラの試合観戦が全て自分のチームによりどりみどりの選択肢に見えて、とても興味深くなった。

切磋琢磨は高校の柔道部の練習場に掲げられていた書の文字である。相手の良いところを奪い合って、最後は両者が同じになることを理想として練習するということだ。

人の真似をするのは没個性で悪(パクリ)である、互いを尊重しあってキャラが被らないように立て合うという個性の教育を受けて育った俺からすると、取り合いというのは馴染みにくい部分もあったが、考え方を変えて、勝つために先ず同じところに辿り着くまでは同じ作法を守って、同じになってから初めてそれを破って、最後には真似の型から離れる。守破離は茶道や剣道などの日本の道の教えである。Aベガは既にそれくらい強い型になっていると思う。

けど、ブランカはどうだろう。それは守ってみて、まだ疑問が残る。同じになるまでまだ守るが足りないのか、それとも離れる時期が来ているのか。分からない。まだ悩みは尽きない。