「もしもピアノが弾けたなら」という永遠の憧れ

子供の頃に遊んだゲームの音楽が好きで、特に何度も遊んだPCエンジンのソルジャーブレイドの2分間モードの音楽はとても脳裏に焼き付いていて、ステージBGMと敵の爆破音がどのくらいピタッと合っているかがスコアの目安になったりするんだ。

そして当時はゲームパッドしか使えなくて「もしもピアノが弾けたなら」と思ったものだ。庭に出て空を見ながら上の空で音楽が想像で降ってくるような体験をしていた。

だが、本当にピアノが弾けたらどうだろう。近頃では俺はギターもピアノもちょっと弾ける。

そうすると

ドレミソー、ソッファーだよな。ファのシャープかソのフラットかは知らんけど。

ドレミソー、ソッファー

ドレミソー、ソッファー

ドレミソー、ソッファー

ドレミソー、ソッソファッソッラー

弾けてみると、まあ音色は違うし伴奏も違うんだろうけど、どうしてあの頃はあんなに毎日飽きもせずに同じゲームを出来たんだろうか。たぶん同じフレーズの音楽を繰り返し聴きたくて、楽器も出来ないし音楽CDやカセットもそんなに持っていなかったから、ゲーム機から鳴る音楽を繰り返し聴くのが俺の音楽体験の原体験だったんだろうなって思うんだ。

もしもピアノが弾けたならでなく、もしもピアノもギターも弾けないままのほうがもっとゲーム音楽への愛があったかも知れないかなとふっと寂しさと自信がついた感じの入り混じった感覚になるんだよな。

聖剣伝説のオープニングとかSaGa2秘宝伝説とかゲームボーイの音も好きだったな。


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