今日のストリートファイターII制作(遊べるようになりました)

ゲームを作る上で絵を描くのは必須なんだけど、楽しい分量と面倒な分量があって。

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描き終わった絵でプログラムいじりだけでどれだけ遊べるようになるかやってみた。

基本的にゲームは絵とプログラムの両輪で進めたいが、全部自分作業だと好きなように。

最初の頃は自分のパソコンでゲームを作るそれ自体の面白さに夢中で、スペックマックスまで作ったから新しいパソコンを買うためにお金が欲しく雇われプログラマとして働く道を選んだはずが、いつからか「売れたい」という邪念の虜になっていた気がする。

ソニックブーム波動拳とジャンプキックが出来たら対空もロケッティア出来るわけでストIIの俺の持論の「弾ジャンケン」としては既に遊べる気はする。

あとはまあ、普通のゲームより多めの6ボタンで繰り出せる多彩な技がストIIの売り出しポイントだから。それでもNIN氏とAKIMAN氏を中心に数十人で作られたもの。いくらPCのハイスペック化と統合開発環境の良質化が後押ししてくれているとは言えひとりでは。

まあ、開発初期の冗談として画面に表示されるボタンをマウスで押して遊べるアニメツールのつもりだったけど、いよいよ組み込みが本格化しはじめてパソコンのキーボードと画面ボタンを連動させてコンパネ的に遊べるようにもしておきました。

 

今だから言えることは語るな。墓の中まで持っていけ。と言われても将棋コン作り出す前までストIIのコンピュータ側の思考ロジックを作るのはひとつの夢だったよね。親しい人に「そういうことがやりたい」という話をしたら「いや、あれはゲーセンで相手が人間だからやっつけてやるって思ってムキになるものでコンピュータ相手ではそうは行かないんとちゃうか」という意見と「俺とやったら楽しいと思ってもらえる自信あります」と振った話に「お接待?それならボクはコンピュータ相手に遊ぶだけで充分に面白い」という意見もまたもらったわけで。

これから作り込みを深めるとコンピュータ操作キャラの思考ロジックも手中に収まるというか自分で作って手中に収めると言って適切かは分からんけど、既に虚しさを感じ始めてる。

 

SNSで色々の人からもらった癒やしのエネルギーを全部ストリートファイターIIの再現という負のエネルギーに変えちゃったよね。まだまだ心の内には浄化しきれない負の感情が渦巻いている。プログラムを書いて絵を描いてゲームを作っても消化できないこの感情の根っこにはゲームの内的な複雑さを少年時代に遊び手として感じ取ってしまったが故に「子供のおもちゃ」とか「勉強の邪魔」とする多くの外敵から浴びせられた言葉のトゲがまだまだ心を血まみれにしている。

 

見返してやりたいという思いが原動力なんだけど、俺が認めているそれそのものでも取るに足りないと捨てる人がいるわけだから、さらにそれに劣る仕上がりのものを作ることをもってして見返すことなど出来ないことは作っている自分が一番良く分かるわけで。仕事すると余計に辛い。

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なんだかんだ今までの職歴を振り返ると情報処理技術者の資格があるので公務員のように出勤してタイムカードを押していればお給料が入ってくる。それでもゲーム業界で働きたいと願い、何社かお邪魔させてもらったけど、ゲームの骨格ができて設計とコーディングはおしまい、あとは作り込みでバックなどここから煮詰めて面白く出来る!というところでそれなら残ったスタッフで充分できるから遊ぶなら元のお給料が出る仕事に戻ってもらわないと会社がしんどいという話になって、その理由が高給だからなので給料が上がったことを一度は悔い、給料を安くしてもらって下請けの会社に戻してもらったことがある。

いまは基本的に自宅仕事でお金のことは自営業の親父に任せっきりだ。持続化給付金も家計の助けにと全部親父持ち。親父は仕事を休んでゴルフに出かけた。家はあるしメシは同じものを食べるし新しいパソコンは調達したから特にそれ以上欲しいものはない。強いて言うならパソコンで自分でゲームを作って遊ぶのとハイスペックなPS4やスイッチを買うのとどちらが楽しいか、ということくらい。

自作のストIIには影と名前表示を追加した。あとガードポーズとガード処理。残りは中攻撃大攻撃のグラフィック、サマーソルトキック昇龍拳竜巻旋風脚、飛び越した時などキャラが入れ替わったら振り向く処理。

ストリートファイターIIファイナルファイトの売上を消化するために赤字で開発されて、ストIIターボで利益回収したのではないかと情報筋から聞いている。2年もかけたら出来てしまいそうだよな。2年間たゆまなくモチベを維持する仕事の仕方が身についていれば、だが。いま3週目で将棋や麻雀は3ヶ月缶詰で作ってそのまま放置している。作って燃え尽きた。早く売ってお金にしたいと焦って品質向上すれば本当に売上に結びつくかと先に考えてしまい作業が手に付かなかった。

お金にならないオープンソース開発をしているのは呑気に構えすぎているかも知れない。既に公開してから多くのクローン利用者が増えているのは分かっているのだが、俺に直接的な実益となったりクローンされたカウンタ以上の手応えのある跳ね返りはない。むしろソースコード類の公開により俺の内在的だった知識はクローンで共有され、競合が増えて仕事の単価は減っている。これはゼロサムに独占利益が社会利得となっているだけの話。この勢いで3DCG業界も値下げされるのは時間の問題なのか、俺が余計に動かなければ暴利を貪り続ける奴らをみすみす見逃す格好となるのか。

基本的に左寄りな人間関係の中で生きているので、嫌儲とまでは言わないものの、まだまだパソコン本体なら商品として仕入れて買ってもらえてもソフトにお金を出してくれる人がいない。他社の見積もりなどを見るとかなりエグい値段に思えるソフトがあるのだが、それを自前で同等品に迫ってもお客さんが居なければ売上はゼロになる。製品がヘボくても押し付けてくれる営業がいれば売上は出るのだが。もし2年後にストリートファイターIIと同等品が出来ていたとして品質だけでは売上が全く無いということも有り得るだろう。

人を雇ってお給料を出すことを考えると、エグいと思える他社の見積もりは妥当な価格であって基本的に親から引き継げるものがあるのを前提に自分でソフトを作って価格競争を仕掛けるのは社会と親の両方に甘えた行為なのかもしれないな。