ゲームを好きになるのにかける時間

http://d.hatena.ne.jp/karmen/20090216
の続き。
ゲームを好きになるには、出会ってすぐの一目惚れでない限り、時間が必要だ。何とも思っていないものでも長い時間を共にすると愛着がわいたりする。子供の頃から持っている物は好き嫌いの区別以外に思い出がある。最近のゲームが面白くないと、最近読んだゲーム雑誌の編集後記でライターがこぼしていた。ゲームライターなどしていたら、色々なゲームを試すのに時間をとられて1本のゲームと長く付き合って愛着を持つことは少なくなるだろうと思う。
つまらないゲームでも、それを続けて遊ぶうちに自分なりの楽しみ方を見出すこともある。最初から面白いものでも遊んでいるうちに飽きてつまらなくなることもある。長く遊ぶうちに、面白いものと、つまらないものの位置関係が逆転することがあるけれども、ゲームが何か化学変化を起こしておもしろくなったり、つまらなくなったりしたものではないだろうから、これは自身の感じ方の変化といえるだろう。
最近のゲームと昔のゲームの面白さを比べるには、同じ自分でなくては比べる意味がない。昔の自分から見た昔のゲームと、今の自分から見た今のゲームは比べようがない。最近のゲームという括り方で見ることに問題があるとも思うけれど、そういう考えをはじめると出発点が定まらないので控えておく。
最近の面白くないゲームと昔の面白いゲームを比べているのではないかという問題もある。ゲームを選ぶ基準がマニア同士の口コミから、雑誌のランキングに変わっているのに、面白いものに出会えないと文句をこぼす人がいる。人のことなので放って置けば良いけれど、目に留まったのでついつい。
しかしランキングもWiiやDSが出た当初のライトユーザー受けの良いランキングから、新規ユーザーの成長とともに難しいものがランクインしてくるように変動してるんじゃないかと思う。まぁ、売れるゲームの法則なんて上がる株の法則みたいに胡散臭い感じがするのでやめておこう。ライトユーザーと言っても、ゲームを買って遊んだのなら程度の差こそあれ上手になるわけだし、次に求めるもののレベルも上がるだろう。2008年の日本ゲーム大賞になったモンスターハンターポータブル2ndGは全然ライトユーザー向けじゃないと思う。リズム天国なんかはゲームのルールは簡単だけれど、タイミングはパラッパラッパーより断然シビアだ。初めて遊ぶ人が1面や2面でやりなおしを喰らうことも珍しくないのに売れている。2面の失敗時の演出は成功時より面白いと思う。簡単か難しいかという単純な尺度の問題ではない。
あまり、まとまっていないけれども、書きたいことは書いた。蛇足が長くなった。
ゲームにかける時間が減って、面白いと思うところまでやり込めなくても、短絡的にゲームがつまらなくなったと考えてしまわずに、雑誌のランキングにながされるくらい単純にいくならば、映画でも見れば、2時間はみんな同じような体験をできるわけだから、ゲームなんて辞めちゃえば良いんじゃないの?という感じ。ゲームも、うまくハマれると、映画のクライマックスの連続のように面白いんだけどね。


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