流行はやがて古びるが

X-JAPAN THE LAST LIVE 完全版 [DVD]

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今日はちょっと思考の話なので丁寧語無しですよー。


趣味の世界と言うと(とりわけ自分の場合)他人との差別化のため狭く深くなる。
高校のとき変なオバチャン歌手にはまったりビジュアル系を聴いたりというのは、
マジョリティ(多数派)に帰属する事が没個性だと思っていたからに他ならない。


そしてマジョリティは流行を追いかけるが流行はやがて古びて時代遅れとなる。
元々流行っていないものに流行と無縁の普遍性のようなものを幻想していた。
(後になってそれは間違いだと気付くが)


今日はそんな中から音楽のビジュアル系の話とゲームのザナックの話を思い返したい。


まずは簡単に終わりそうなビジュアル系の話。
学生というのは勉強が本分であって、ゲームばかりしていたが本も結構読んだ。
それも写真誌と言って差し障りないような音楽雑誌の文字の部分を読者欄まで、
とにかく1冊買ったら隅から隅まで読んだ。
そうすることで音楽に詳しくなると考えていた。


あるとき雑誌の読者欄にGLAYのHISASHIの似顔絵が出ていた。
読者欄の文字のほうにはGLAYとLUNASEAについての話が載っていた。
化粧系って言われるけれど聴いてみると音楽性も深くて意外だったという投稿。
テレビに出ているミュージシャンは大抵見ているが、この化粧男は何者なのか、
何故かレンタルという選択肢は浮かばず、爺さんから貰っていた多めの小遣いで、
僕はLUNASEAのMOTHERを買ってしまった。


それから僕はビジュアルロックバンドのメロディアスな歌が好きになった。
LUNASEAにGLAYを聴いていると仲間が出来てラルクアンシエルも借りる。
先輩からBUCKTICKの話を聞いたがそれは正体が分からなかった。
同じような性向のものを集めて変なバンドを山ほど聴いた。


それから数年、ある友達が家に遊びに来た時にホコリをかぶったVHSを見つけた。
「ねえ、アレ何が入っているの?」
「見てみよう」
「わあ、XJAPANやん」
「hideが生きてるよ!」
「XJAPANが好きやったん?」
「そうなんかな、なんかMステとりあえず撮っただけだと思うんだけど」
「きっと好きだったんだよ」
当時はテレビに出てくるXJAPANはマジョリティという認識で、
そんなものが好きなのはミーハーみたいで自分らしくないと考えていた。
(充分狭く深い部類なのにね)


さて、残りのふたつめのザナックというゲームの話なんだけど、
これはゼビウスにはじまりスターフォーススターソルジャーザナックと来て、
ルーツを辿ってセガマーク3のアレスタまで発掘しきった少年が技術者爺さんに会い、
「ああ、そういうことならグラディウスと言って欲しいな、友達が出来るよ」
「なるほど、僕もグラディウスなんて勿論大好きです」
ということになる音楽と似たような筋の話だから、また詳しくは別の機会に。


XJAPANのhideさんもセガサターンを持っていたらしいです。南無。


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