6次元

4次元以上の空間が見える

4次元以上の空間が見える

旧友のY君は同年連中の中でいちばん早く結婚した。
僕はそのお嫁さんのほうとも軽く面識があって、スピーチを頼まれた。
それで学友として学生時代のエピソードなどを話したが時間が余り、
そのころ河口洋一郎の4DCGの影響を強く受けていたもので、
4次元から5次元6次元のグラフィクスについての話をしてしまった。
世界観がそういう超次元に向いているというわけでなく、
コンピュータのパラメータとしてそう言う次元も取りうるという筋、
なんだけど、ちょっと酔って舌が回ってパラレルワールドの話もした。
4次元を時空と捉えると時間は過去から未来に向かう直線になり、
もし過去や未来に取りうる可能性が他にあるなら5次元に捉えて、
時間平面と言う概念で持って考えれば説明可能だと言ってしまった。
まあ、今から考えれば酔っぱらいだと思われただけかもしれない。
時間平面の次は6次元で時間立体になるだろうかとも話した。
ホーキング博士が自著で虚時間を語る数年前の話だったりする。
これは、なんと結婚式のビデオに残っていて、ときどき笑われる。


さて、それから12年ほど経つわけだけれども、今の次元観を話したい。
過去や未来の話をすると、実在するのは現在だけだという考え方もある。
過ぎ去った過去もまだ見ぬ未来も人間の記憶や想像の中のみにあり、
実在するのは現在だけだという、たしかお経にもそんなのがあった。
すると世界は3次元かとなるが、3次元の世界は止まったままだろう。
動くためには3次元の瞬間の物体は3次ベクトルを持っているはずで、
位相としての3次元とベクトルの3次元を足した6次元の世界でないか。
(ソリッドな物質にベクトルがどう付随するかという問題は残るが)


これが最新のid:karmen式物理学だ!(誰も聞いちゃいねぇ)


追記:調子に乗って瞬間の話など
3次元に3次ベクトルを足すと6次元と言うと、
「じゃあ平面ベクトルは4次元だと言うのか」
「いや、ベクトルだけでは2次元で、座標とベクトルを足すと4元だ」
「しかしそれは普通2次元だろう」
「ふむむー、しかしその点で行くとだな」
「まだあるのか」
「たとえば振り子運動のようなものは単一のベクトルでなく」
「たしかに平面の点に対してベクトルは1つでないかもだな」
「事象はまだまだ、もっと複雑じゃないかと考え出したんだ」
では時間ありきで考えると当たり前の運動を瞬間で捉えると、
それは微分可能かどうかというような話になるのではないか。
先ず時間ありきでそれを細分化、断片化した瞬間なのか、
先ず瞬間ありきでそれを連続化、拡充化した時間なのか、
たとえば言葉ひとつ話したり聴き取るにも時間と言うものがあって、
音と時間は切っても切れない関係にある。
そうすると瞬間と言うのは人間の認識から出てきたようなものでなく、
カメラの発明とともに計測の細分化から出来てきた概念ではないのか。
時間を微分する、そんなのは数学者の遊びのようなもので、
カメラのシャッター以前には瞬間の捉え方もきっと曖昧だったはず。
過去も未来も無く現在しかないと主張する人でも、
現在の認識には微細な現在の過去から現在までを汲み取っているはず。
それが1秒であっても1ミリ秒であっても長さの無い時間など無い。


というわけで、やっぱり普通は4次元でいいと思うんだ。


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