夢見る少女じゃいられない

とても下世話な話から始めて社会問題の話に到達する。オチは考え中。


俺は寂しい時に用事も無く人を誘うことをしない。かわりに繁華街にフラフラと入っていく。大阪ミナミにはコリアンタウンとその境界線くらいに女性が接客する飲食店がいっぱいある。単に飲食店だったりキャバクラだったりガールズバーだったりする。


それで、そういう店に行くと多少なりとも可愛げのある女性が接客してくれるものだが、飲食料金はそのぶん高い。鉄板焼きでお好み焼きやステーキを食べて3500円くらいか。キャバクラならブランデーを飲んで4000円。ガールズバーならカクテル1杯で2000円といった塩梅だ。


これで、とにかく安く上がるのでガールズバーばかり通うと、ふたつの現象が起こる。ひとつは、まず街にガールズバーが増える。もうひとつは、よくいくガールズバーの店員さんが相川七瀬に似ているとすると、他の店にも相川七瀬に良く似た女の子が配備されて行く。店も増えて相川七瀬も増えるので、道頓堀で相川七瀬に囲まれて「お兄さんどうですかー」となるわけだ。


それで、安いのでガールズバーばかり通っていると、店の女の子がそのうち辞めてしまう。もちろん、代わりの子はいっぱいいるけれど、顔なじみが減るのは寂しいことだ。羽振りが良いと好みのタイプなど聞かれてもっとカワイイ子が来ることもあるし、店の女の子に他にも客がいたり客以外に男がいたりでデキちゃうと厄介なことになるので、コワいお兄さんがストップをかけてくることなどもある。話が逸れた。


それでも、安いのでガールズバーに通っていると、何だか色黒の女の子が増えてきた。夏だからというのを差し引いてもだ。キャバクラだと4000円からする値段を2000円まで値切っているようなものなので、その波及効果と言わざるを得ない。とくに家賃の高い表通りに近い所は顕著だ。


それは大阪ミナミにとどまらず梅田も祇園も色黒現象が起こっていて、アメ村で色黒の子が流行ったのとは明らかに違う理由で、客の出し渋りによる職業のオイシサのダウンと全国的な少子化のダブルパンチなんだろうな、と推測するわけです。ミナミのコリアンタウンはブラジルやベトナムの子が働いているし梅田はフィリピンだし京都はまだ観測範囲が狭いけどインド化している店もある。戦争だな、と思う。


お金を出すと女の子とナニできる、飛行機に乗れる、おいしい料理が食べれる、というのはだんだんと当たり前ではなくなって行く。国内便のスチュワーデスさんが美人なのも職業的魅力があって競争が激しかったからだし、安心して飛行機に乗れるのもパイロットが凄い競争で、腕があるから成り立っていることなのだ。料理もしかり。コレが言いたかった。


ひさびさ連れ立って元上司と飲みに行くと裏通りのさらに裏、浴衣で出迎えてくれたのはSCANDALのボーカルそっくりなんだけど、言い方を変えるとやっぱり相川七瀬であった。ああ、まだ居る所にはいるんだなと安心したのでありました。次は乃木坂46の橋本奈々美を探す旅に出ます。


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