ハウスルール


キングギドラを居間に飾っていたましが、はる君(おいっ子)が怖がるので自分の部屋に撤収しました。今日はハウスルールについて。


ハウスルールというと横文字で難しいので、取り決めと言ってしまおう。麻雀だと裏ドラありとか、あ、いきなり麻雀はむずかしいですね。たとえば百人一首坊主めくりという遊び方があって、子供に百人一首は難しいので、札を全部裏返しの山にしてめくっていき、公家が出ると手札にして坊主が出ると手札を山札の隣に返して、姫が出るとその返された札を総取りする。そして山札が無くなった時に手札の多い人の勝ちという簡単なゲーム。どれくらいポピュラーなのか知りませんが、我が家の遊び方、ハウスルールであります。


カプコン VS SNK2はフリーレシオシステムというルールがあります。前身のカプエス初代にレシオシステムというのがありました。レシオシステムはキャラごとに弱いキャラはレシオ1で強いキャラはレシオ3というふうにそのキャラのレシオ(割合)が決められており、合計が4になるように混成してチームを作るというルールでした。レシオ1ばかりだと4人チームになります。全国大会予選でレシオ1の4人チームとレシオ2の2人チームの対戦となり、進行のお姉さんが「どうして2体4なんですか?」と名言を出してしまうほど、よくわからないシステムです。


カプエス2のフリーレシオはキャラを1人から3人決めて、レシオ4の1人からレシオ1,1,2の3人まで自由にレシオを割り振れます。キャラの強さによってレシオが変わっていたのを、攻撃力と体力を倍率変更することでハンデを埋めるように調整されています。だから、旧レシオ3のキャラを3人で1,1,2にすると、攻撃力は確かに低いのですが、技のリーチや必殺技の多さなどは保たれているので、強いです。その差を埋めるべく微調整はされていますが、アンバランスな感はあります。


そして、レシオ4の編成だと攻撃力があまりに高くレシオ1,1,2だとレシオ1がジャンプ攻撃から3段入るだけで負けてしまったりして、ストリートファイターに換算すると1本勝負くらいの手数でゲームが終わってしまいます。レシオ4対レシオ4だと事実上の1本です。100円1本は高すぎるので、東京ではいちはやくレシオ4は禁止となりました。俺もそれには納得で、大阪でレシオ4禁止を慣行とするよう勤めました。誰かがレシオ4を使って勝つと負けたほうもレシオ4にして喧嘩になって、すごいお金の使い合いになるのが馬鹿らしいと思ったからです。


そのへんのハウスルールは全国大会まで尾を引きました。全国大会はルール無制限でしたが、どこかで皆がこれはいかんだろうという線を引いて考えており、しかしその中で目一杯努力する、ちょっとした矛盾を含んだ大会でした。


ハウスルールというのは喧嘩にならないため、腕の差を縮めて勝負を楽しむため、色々の場面で効果があると思います。しかしゲームセンターというのは見ず知らずの他人同士でゲームをすることも起こりえますから、友達同士で遊びに行って台を占領するでも無い限り、ハウスルールの適用がなされない他人に自分たちのルールではかって責めることもまたマナー違反かもしれません(「空気読め」って反論は認めます)


それが、ネットウォッチしていると、自分たちのルールを全国統一ルールのように「反則でしょ」と文句を言う人も結構見かけるものです。中立の審判がいないと、それは成敗できないと思うんですよ。黙って我慢するよりは声を上げるほうが社交的だとも言えます。納得いかない、何故か、これこれこういう理由だ、ならば次はどうする。という過程を辿ることはとても大事で、これこれこうだから、こうしなさい、の一辺倒ではいけないとも思います。


まあ、話が難しいかもしれませんが、我が家ではキングギドラは居間に飾ってはいけないということで、ひとつ。


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